しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <神に感謝します>

2024-08-02 | Ⅱコリント
「神に感謝します。私があなたがたのことを思っているのと同じ熱心を、神はテトスの心にも与えてくださいました。」(Ⅱコリント8:16新改訳)

パウロの心には、キリスト教会はエルサレムより始まり、そこから異邦人世界に広がって行ったのだ、という強い事実認識があった。▼ペンテコステの日に聖霊は降臨(こうりん)され、三千人が回心、そこからエルサレム教会ができ、今は数万人規模になっている。霊的、信仰的、知識的にも異邦人教会はこの親教会の世話になり、今日のような隆盛(りゅうせい)をみたのである。だからそこが飢饉(ききん)と迫害によって困難な状況にあるなら、私たちがなんらかの支援(しえん)をするのは当然ではないか。こうしてパウロはマケドニアとアカイア(今日のギリシア)地方の諸教会に訴え、献金を集め、これを信頼できる弟子たちの手に託(たく)してエルサレムに持って行こうとした。▼世界の中心はエルサレムにある。主の十字架と復活、昇天、またやがて来るキリストの再臨もエルサレムが舞台になる。そして自分もまたエルサレムで捕縛(ほばく)され、ローマに送られて世界宣教の口火を切る。これが確信であった。「ガリラヤの人たち、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上ってくのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」(使徒1:11同)