「しかし、女、子ども、家畜、また町の中にあるすべてのもの、そのすべての略奪物は戦利品として取ってよい。あなたの神、主があなたに与えられた、敵からの略奪物をあなたは自由にすることができる。」(申命記20:14新改訳)
現代の基準からみるとずいぶん残酷(ざんこく)な処遇(しょぐう)に見えるが、新約の光を当てると、霊的に多くの教訓(きょうくん)を味わうことができる。つまり、キリスト者は主イエスが激戦(げきせん)のすえ、悪魔から勝ち取った「戦利品」なのだ。戦利品である以上、もう二度と敵は手出しができない。私たちは絶対の安全圏(あんぜんけん)に置かれたわけである。▼さらに主はご自身の所有とした私たちの上に、完全な愛による支配権(しはいけん)を持っておられる。そこで信仰者はキリストの愛の所有物とされた以上、自分勝手な主張はゆるされない。生きるにも死ぬにも、愛による支配者に、喜びのうちに従っていく存在である。もしそれを忘れ、わがままな道を行けば、たちまち元の支配者・悪魔の捕虜(ほりょ)にされてしまうであろう。主は天軍の将として十字架にかかり、私たちを奪い(うばい)返してくださった。ほんとうに感謝である。