しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <主の栄光が幕屋に>

2024-03-14 | 出エジプト記
「そのとき、雲が会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちた。モーセは会見の天幕に入ることができなかった。雲がその上にとどまり、主の栄光が幕屋に満ちていたからである。」(出エジプト記40:34,35新改訳)

出エジプトして二年目の一月一日、会見の天幕は完成した。何もかも神の指示(しじ)どおりに作られた幕屋は、天にある聖所のひな型として設けられたのである。それまではモーセだけが山の頂(いただ)きに登り、神にまみえることをゆるされたのだが、この日からイスラエルの真中(まんなか)に置(お)かれた会見の天幕に神がとどまり、人々は昼も夜も雲の柱、火の柱をながめることができるようになった。▼会見の天幕はナザレ人として地上に現れたイエス・キリストを象徴(しょうちょう)している。じつにこのお方こそ真の「会見の天幕」にほかならない。外側がジュゴンの皮でおおわれていたように、主イエスも一見、ふつうのユダヤ青年であった。しかし、主のご人格には天の父の愛と栄光があふれとどまり、それでいてどんな人々も近づくことをゆるされた。福音が形をとって現れたのであった。