しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <終わりの日に>

2024-06-19 | 民数記
「今、私は自分の民のところに帰ります。さあ、私は、この民が終わりの日にあなたの民に行おうとしていることについて、あなたに助言を与えます。」(民数記24:14新改訳)

バラムは最後にモアブ王バラクに「終わりの日」に起きることについて預言した。それはメシア、キリストの出現についてであった。ヤコブから一つの星が進み出る、イスラエルから一本の杖が起こる(17)とは救い主イエス・キリストの出現を指している。▼主が世界の王として地上再臨されるとき、すべての王国はその前にひれ伏さなければならない。もしそうしなければ、たとえモアブといえども滅ぼされてしまう。「モアブのこめかみを、すべてのセツの子らの脳天(のうてん)を打ち砕く」とはそれである(17)。▼本章を見る限り、バラムは神に従った預言をした。しかしその後、彼はバラクと相談して、イスラエルの堕落(だらく)を図(はか)ったらしい。「バラムはバラクに教えて・・淫らなことを行うように、彼ら(イスラエルの子ら)の前につまずきを置かせた」(黙示録2:14同)と記されている。結局、彼は最後まで貪欲(どんよく)と狡猾(こうかつ)さから抜けきれなかったにせ預言者であり、イスラエルに討たれて死んだ。キリストの十字架によって、本質が変えられない限り、人はほろびの道から引き返すことはできないことがわかる。