しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <青銅の蛇>

2024-06-06 | 民数記
「モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上に付けた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぎ見ると生きた。」(民数記21:9新改訳)

モーセが作った蛇は、預言的にみると主イエス・キリストを指す。主ご自身がそう言っておられるからだ。「モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」(ヨハネ3:14,15同)▼十字架につけられたイエスは、私たちの古き人という罪の猛毒を消し、新しい復活のいのちで満たすことのできるお方である。イスラエル人が不平と不満をぶちまけ、高慢にも奇蹟のマナを「このみじめな食物」と言った姿は、まさに古き人そのものであった。火の蛇はその毒を象徴し、それにより滅んでいくあわれな人間の状態を示している。▼しかし感謝なことに、十字架につけられた御子はその毒を消してしまうお方である。自分が罪のため死んでいくあわれな存在であると心から認め、高ぶりの態度を悔い改め、信仰もって十字架を仰ぐなら、毒から解放されるのだ。