しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <祝福せよ>

2024-06-18 | 民数記
「見よ、私は、祝福せよとの命を受けた。神が祝福されたのだ。私はそれをくつがえすことはできない。」(民数記23:20新改訳)

モアブ王バラクの確信は、名高い預言者バラムがイスラエルを呪えば、かならずそのとおりになる、というものであった。これが偶像教徒の信仰である。彼らにとり、神は人の願い通りに行動してくれるもの、言うならば使い走りとおなじである。▼つまり、ここでは、莫大(ばくだい)な礼金を預言者バラムに支払えば、神は自分の思い通りに動いてくれ、結果としてイスラエルは呪われ自滅していくにちがいない、そう踏んだのだ。ところが、預言者バラムは「イスラエルの神はそのような神ではなく、人の思いに従って動かれるお方ではない。そのみこころは絶対であり、いかなる人間も神を自由に動かすことなどできない」とモアブ王に断言したのであった。▼偶像は神ではない。「彼らは欲望を神とし、恥ずべきものを栄光として、地上のことだけを考える者たちです」(ピリピ3:19同)。偶像礼拝の果てにあるのは永遠の滅亡だけである。