しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <死人に触れる者>

2024-06-04 | 民数記
「死人に触れる者は、それがどの人のものであれ、七日間汚れる。その者は三日目と七日目に身の汚れを除いて、きよくなる。三日目と七日目に身の汚れを除かなければ、きよくならない。」(民数記19:11,12新改訳)

律法では、死体、墓、骨、死者の血などに触れることは汚れを意味し、そのままでは宿営に入ることができなかった。アリマタヤのヨセフとニコデモが主イエスのなきがらを十字架から下ろし、からだを拭ききよめ、香料と布で巻いたのち墓に収めたのは、信仰がなければとてもできないわざだったことがわかる。考えてみれば、イエス・キリストの遺体(いたい)ほど清く、聖なるものはなかった。なぜなら、主の死はご自分の犯した罪の結果ではなく、すべての人のあがないの代価として献げられたものだったからである。▼ヨセフとニコデモは、人間歴史のなかで、後にも先にもないほど崇高(すうこう)できよらかな体に触(ふ)れたのであった。人の子の肉を食らわず、その血を飲まなければいのちはない、と言われた主のおからだの尊さを二人は実感したであろう。