「あなたは自分のために偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、いかなる形をも造ってはならない。」(出エジプト20:4新改訳)
十戒の最初に記されているように、偶像礼拝は最大の罪である。たとえば私たちが木の小像をこしらえ、天の神よと呼んで礼拝するなら、それは全宇宙を創造された無限の神を、天から地にひきずり落とし、いやしめ、ごく小さな存在としてはずかしめることになる。それは、はかりしれない罪悪なのだ。▼わが国は昔から八百万(やおよろず)の神といって、何でも神にして拝み続けて来た。私たちキリスト者もその中で暮らしており、あまりに多くの神々に囲まれているので、信仰的・霊的感覚が鈍くなっていて、その罪悪性をするどく感じることが少ないのではなかろうか。▼海外の旅行客が大勢来て買い物や見物をしていると、日本人は「お金が入る」と喜んでいるが、彼らが心の中で日本を偶像でいっぱいの国と見下げ、失笑しているのを知っているだろうか。創造主をはずかしめ、自分を尊大(そんだい)に見せようとすることほど愚かで卑(いや)しい生き方はない。もし今のままなら、日本が世界で最も尊敬され、評価されることは決してありえないであろう。どれほど精巧(せいこう)で美しい物を次々と作り出している民族でも、霊的・信仰的に無知蒙昧(むちもうまい)な民として軽視されるだけである。ご聖霊がこの列島を顧み、偶像礼拝から解放してくださいますように。