しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <エルサレムの平和を>

2022-01-25 | 詩篇

「私たちの神 主の家のために 私はあなたの幸いを祈り求めよう。」(詩篇122:9新改訳)ここではエルサレムの都があなたと呼ばれている。作者ダビデがどんなにこの都を愛していたかが伝わって来る。昔、祭りに上った人々は、都を見やりながらこの歌を歌ったのであろう。マリアとヨセフたちも毎年エルサレムに上ったと記されているが、大勢の人々が四方から列をなして祭りに集まったにちがいない。都上りの歌を歌いながら…。その光景が目に浮かぶようだ。少年イエスもそれに混じっていたのであろうか。▼現在、エルサレム神殿は存在していないが、私たちキリスト者は天にある永遠の都エルサレムを、御霊の黙示によって仰ぎながら、キリストの再臨を待ち望んでいる。霊的、信仰的にいえば、私たちも都上りの旅をしているといえよう。やがて出現する神の都・エルサレム、その姿は黙示録に描かれているが、だれも想像することができないほど美しいものにちがいない。▼神はいま、御自身のふところ深くエルサレムを隠し、その完成を進めておられる。そしてあらゆる時代、あらゆる地域と民族からキリストのはなよめとして選ばれた人たちが、この都の民として選ばれ、彼らの地上生涯が建設の材料となっているのである。悪魔と無数の反逆者たちは教会に攻撃を加えているが、実はそれが宝石の研磨剤として神の都を磨いていることに気がつかない。まもなく永遠の都エルサレムの栄光が天地に輝く時が来ることを思うと胸がふくらむではないか。▼「わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた。『見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである』。 すると、御座にいますかたが言われた。『見よ、わたしはすべてのものを新たにする』。また言われた。『書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである』」。(黙示録21:1~5口語訳)