しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <天の御座に向かって>

2022-01-26 | 詩篇

「あなたに向かって 私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。」(詩篇123:1新改訳)

ペルシャ王国時代、捕囚から聖地に帰って神殿を再建したユダヤ人たちは、周囲の異民族たちから蔑みや嘲りを受け、苦しみの生活を強いられた。本篇はそのときの気持ちを歌ったものと想像する。だが幸いなことに、彼らは天の御座に着いている神を見上げることができた。▼これは私たちキリスト者にとってもおなじである。この世で「まことの神への信仰」に生きようとすれば、圧倒的な数を誇る不信仰者たちに囲まれ、いわれなき中傷やそしりを受けざるを得ない。だがその中から祈りが生まれ、大祭司キリストへの信頼と愛がますます純化されていく。▼主は人として地上におられたとき、どれほどの孤独を味わい、嘲笑を受け、生命までねらわれたことか。しかし、だからこそキリスト者たちが同じ目に会う時、その悲しみや辛さを我がことのように感じてくださるのである。「恐れるな、わたしはあなたと共に居る。インマヌエルの事実を信ぜよ」。主は私たちに、いつもそう仰せられる。

<高き岩よ>

①高き岩よ わが君よ、すがる我をかくまいて、迫る罪の力より 守り給え この身をば

②憂い胸に満つる時、悩み強く寄する時、嵐狂いすさぶ時 守り給え この身をば

③仇なす者迫り来て、この身ちぢに裂かんとせり 永久の堅岩よ 守り給え この身をば 

(折り返し)岩なる み神よ 守り給え この身をば

                              <新聖歌308 詞:WILLIAM O CUSHING,1823-1902>