しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <バルナバとサウロを聖別して>

2023-11-18 | 使徒の働き
「彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が『さあ、わたしのためにバルナバとサウロを聖別して、わたしが召した働きに就かせなさい』と言われた。」(使徒13:2新改訳)

聖霊はアンティオキア教会の二人の預言者、バルナバとサウロ(パウロ)を世界宣教に遣わすよう命じられた。現在、世界の至るところに教会があるのは、もとはといえばアンティオキア教会の世界宣教が発端(ほったん)となっている。▼とはいえ、二人の宣教はなまやさしいものではなく、困難と危険に満ちたものだった。後にエルサレム教会は「このバルナバとパウロは、私たちの主イエス・キリストの御名のために、いのちを投げ出した人たちです」(使徒15:26同)とアンティオキア教会に書き送っている。▼こうして以後数十年間、二人は世界を福音で満たすために働きを続け、最後は殉教(じゅんきょう)していったといわれる。特にパウロはそのあいだに書簡を書き、それが新約聖書となった(二七巻のうち一三巻)。私たちが主の栄光を現すためには「いのちを投げ出す」、つまり完全な献身が必要であることがわかる。