しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <二重計測の罪>

2024-08-22 | 申命記
「こう言うのは、このようなことをして不正を行う者すべてを、あなたの神、主が忌み嫌われるからである。」(申命記25:16新改訳)

「このようなことをして」とは、重さや量目を量るとき、異なる目盛りのついた秤(はかり)や升(ます)を用意し、不正をすることである。もしこれらの不正が横行すれば、世の中の正義は崩れ、倫理道徳は腐敗してしまう。だから主は特にこの罪をきびしく注意された。わが国でも重要な升や秤には、国家の正式な検定印が必ず押されている。▼さて、このことを霊的、信仰的に味わうことも大切だ。つまり、私たちキリスト者は他人の何かを判断する場合、心に二重基準(ダブル・スタンダード)を設けてはならない、ということ。ヤコブが言う通りである。「あなたがたは、立派な身なりをした人に目を留めて、『あなたはこちらの良い席にお座りください』と言い、貧しい人には、『あなたは立っていなさい・・・』と言うなら、自分たちの間で差別をし、悪い考えでさばく者となったのではありませんか。」(ヤコブ2:3,4同)