エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

終戦から68年

2013年08月16日 | ポエム
昨日は終戦から68年・・・。
戦後は終わった、と何人の為政者が言い放った事だろう。



終戦に至るための犠牲は、大きかった。
長崎の原爆である。

時の日本の為政者は、長崎を犠牲にしなければ目覚める事が出来なかったというのか!








いま21世紀。
20世紀は、戦争の世紀だった。
二つの大戦があり、地域の戦闘行為は引きも切らず、曰く宗教、曰く国境、曰く民族。
事如くが、戦争の口実となった。

今朝のニュースは、エジプトの国内戦争状態が一番である。
公式ニュースは、死者280人あまりと云う。
だがしかし、中東のメディアは死者二千人余りと言う。



21世紀は、平和の世紀であると勘違いしていたのはぼくだけであろうか。
中東の春は、混沌としている。
イラク情勢には、絶望しかない。
東シナ海と東南アジアの海には、中国の覇権の野望しか見えない。
日本海もまた波高しだ。
覇権と欲望の醜い争いが続いているのである。
韓国と中国の自分勝手な思惑だけが見える。

この星は、いつになったら安息日を迎えるというのだ。

歴史に学ぶ事を忘れた人類の明日は、何処に向かうのだろう?
炎天下で、考える葦である事を忘却したと言うのか!



浦上天主堂付近である。
終戦68年は、多大な犠牲を払った世紀でもあった。



「闇深く深き八月陰白し」


余りの闇の深さに、ぼくたちは目を凝らす。
自分の影は、瞳孔に白い。


       荒 野人