エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蝉死す

2013年08月11日 | ポエム
ここ三日間、凄絶な熱さと豪雨との闘いの日本列島であった。
とりわけ昨日、我が故郷甲府は40度を超えたとある。

体温を遙かに超える大気である。
今朝方、友人から電話があった。
友人の友人が昨日甲府にいったのだそうだ・・・。
車のエアコンが効かず辟易したというのである。
さもありなん。

さて、ここのところの熱さは蝉の命にも鋭く迫っている。
舗道には、死屍累々である。



ある場所では、空蝉の横で横たわっていた。



産まれ、そして死す。
その命題は、いま考えられない程の熱さである。







「蝉産まれ命謳歌の一週間」







虫の命も繋ぐ。
羽だけを残した蝉の死屍は、哀しくて映像に残せなかった。

産まれ、そして1週間の命は愛おしい。



鮮やかな生を謳歌した蝉たちよ。
君たちは、限りなく愛おしい。



       荒 野人