桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・10・26

2009年10月27日 | Weblog
大手出版社SのSさんは俺の顔を見ると、開口一番どうなっているの?と聞くのがこの二年間の口癖になっている。どうとは原稿のことだ。二年前に構想を話し、とにかく書き始めようとスタートした企画だが、かなりの覚悟を決めて取りかからなくてはいけない作品だけに約束の〆切が延びに延びて、季節がいくつも通り過ぎてしまった。そして、もう纏まった形ではかけないと覚悟して、エピソードごとに10枚ずつ送ると約束したのが一カ月前。でも、そんな時間も取れなくて今日に至ってしまったのだ。飲み屋をやりながら原稿を依頼されると、昔みたいに逃亡してしまう訳には行かないので困る。他にも書くと約束した芝居の台本が二つあるし、どうしようか悩むけど、流れるまま流されるままと気楽に思うしかない。そんな10月26日の今日は上映イベント『僕らは歩く、ただそれだけ』(廣木隆一監督)の五日目。お客さんは22人と昨日より少なかったけど、初日から三日目までの低空飛行を思えば、まぁまぁの入り。カウンターにも常連の演出家SちゃんとプロデューサーのSさんたち、美人社員二人を連れてきてくれて『独房、若しくは雑踏』のチケットを三枚買って行ってくれた石油会社の重役のNさん、先日は奥さんたちと来たけど、今日はいつもの様に一人で来て飲んで行った近所に勤めるKさん、毎回連れの女性が変わるモテモテ男のAさん、そして何カ月ぶりかの来店となる嘗ての常連、A嬢(アンジェリーナ)。彼女、いや、ここでばらしてしまえばA嬢は彼女ではなく、列記とした彼なんだけど、久しぶりに女言葉を駆使し、アンジェリーナぶりを発揮する姿が懐かしかった。常連はいつまでも常連でないことは分かっているけど、いつまでも常連でいてくれと願うのは飲み屋のオヤジの性か?
★特報
上映&トークライブ、スパンクページ×廣木隆一『僕らは歩く、ただそれだけ』のゲストが決定!10/28(水・miyauchiyuri×廣木隆一)、10/31(土・安藤サクラ×高良健吾×原田奈々×廣木隆一)、開場18時半開演19時半、料金/上映+ライブ日、3000円・上映+トーク日、2000円 共にワンドリンク付
★『独房、若しくは雑踏』(改訂版)
 八月に催した『コレド演劇フェスティバル』でたった一日だけ公演し、好評を博 した芝居を大幅に改訂し、桃井章が出演するバージョンとして再演いたします。
 作演出・桃井章、出演・吉野翼、桃井章、みきてぃ
 日時・11/12(木)、13(金)、14(土)全日19時30分開演(土曜のみ15時のマ チネあり)、料金3000円
    ~予約お問い合わせはコレドシアター(3470ー2252)まで~
コレドのホームページのアドレスイベントスケジュールなどご参照ください。