桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2008-01-30 02:43:52

2008年01月30日 | Weblog
ベットに横になっても、どうしても芝居のラスト部分が気になって眠れない。夜中に起き出して、ワープロ機能だけしか使えないパソコンに向かい、台本を書き直し初める。二頁になる。でも、こっちの方がいい。でも、明日の午後だけでこの改訂部分の台詞を覚えて演じることが出来るのか?それに新しい小道具も作らなくてはならない。今からじゃ無理だ。諦めるしかないと『保存しない』を押して寝てしまう。だが、朝飛び起きて、やっぱり後悔するのはやめようと、もう一度改訂部分を書き出し、大急ぎでスタッフキャスト分を印刷。店に着くなり、皆にラストを直すと宣言。出番のある俳優には台詞を覚えて貰い、ない俳優には小道具作りに掛かって貰う。本番まで5時間。ギリギリでラストシーンを作り直した後、厨房に飛び込んで、今度は料理の準備。6時半の開場時間からかなりの数のフードを作りおえて、7時半の開演時間ギリギリに今度は「俳優」になる。冒頭は俺の台詞から始まるのだ。俺の顔に照明が当たり、去年の秋から企画してきた『コレド殺虫事件』
の幕が漸く開いた。そして、あっと云う間の一時間余り。評判はよかったと思う。いや、思うしかない。日曜日まで後5回の公演があるのだ。とんでもなく面白い芝居をやっているんだと云う自信で行くしかない。芝居関係のお客さんが去った後、入れ違いに去年の秋に紫受褒章をうけた演出家のTさんが、有名俳優のTさん、同じく有名女優のTさんらと来店。みんなで俺とMの結婚を祝いに来たのだとか。Mも混じってワインを飲む。芝居の初日が無事に開いたこともあって、ぐでんぐでんに酔う。