元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

褒めて育てる<心理実験>

2014-03-01 09:02:07 | 社会保険労務士
 成績の良しあしにかかわらず、褒めることは成長につながる。<相対評価を>

 テレビコマーシャルで「褒めて育てる」というくだりがありますが、褒めることによって、人は期待どおりの働きをするといった心理実験が紹介されている。

 アメリカの心理学者E.B.ハーロックが小学5年生の児童を次のような4つのグループに分けて、5日間にわたって足し算の問題をやらせた。
 ・賞賛群ー成績の良しあしにかかわらず、褒める。
 ・叱咤群ー成績の良しあしにかかわらず、叱り非難する。
 ・無視群ーほめもせず、叱りもしない。
 ・コントロール群ー比較のためのグループ(別室で同じ問題を行う)
  その結果、賞賛群は5日間続けて成績が向上した。叱咤群は、初めの3日間は成績が向上したが、あとは停滞。無視群はほとんど向上を示さなかった。 (「リーダーシップ 心理法則」樺亘純著、三笠書房から引用)

 子供のように素直な場合とは違って、大人の場合は、事はそう単純にはいかないかも知れないが、褒めることは、その人の能力を十分に発揮することになるのであろう。

 リーダーたるもの、その部下の長所を引き出し、仕事の成功をもたらすかは、いかに褒めるかにかかっているのではなかろうか。

 この実験結果は、もともとその仕事のパフォーマンスが高いものと低い者がいた場合には、絶対評価を行い、高い者を褒めることになりやすいが、低い人には、その人の成長に合わせた相対評価を行い、その人を褒めることの必要性を示しているともいえる。

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