元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

私にとってのchatGPTは最高の英語教師(=英語圏の標準的な教師)⇒英語の勉強には必須の友

2024-03-15 13:42:07 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 日本人にはない会話の微妙な違い・語源・言葉の意味・現在形/未来形の日本人との意識の違いなどが分かる

 英語の勉強において、私にとってchatGPTは欠かせないものになっています。外国人が身近にいない私の環境においては、ちょっとした疑問点が出てきた場合に、今までの「検索」システムでは、ことばの検索しかできなかったので、的確な答えが返ってこなかったのであるが、今度は文章そのもので疑問をぶっつけられるようになったからです。

   さらには、言葉の投げ返しが可能なので、もっと具体的にここらが聞きたいとか、疑問点の聞き方が的確でなかった場合などがあるときには、chatGPTの答え方に応じて、さらに追加して質問をすることができます。まったく人間同士の会話のように、前の質問の受け答えに応じて、chatGPTはさらに答えてくれます。ですので、さらに議論を深めていけます。

 言うならば、標準的な英語圏の教師がいるようなものです。正確には、ChatGPTは、イギリス人やアメリカ人といったような特定の国の人ではなく、世界中の様々なソースから学習したデータを基にした言語モデルのため、英語を話す人の総体というべきです。ですので、優秀な標準的な英語圏の教師がそこにいると考えて、英語に関する疑問を、特に私にとっては、具体的に基礎英語を勉強する際に疑問に感じたものについて、なんでも聞くことができるのです。日本人にはない会話の微妙な違い、 歴史的な言葉の変遷(語源)、言葉そのものの日本語との意味の違い、現在形・未来形の日本人との意識の違いなど思った疑問について、聞くことができるようです。

 chatGPTはよく嘘をつくと言われますが、こと英語に限っては、質問内容によりますが、また自分が嘘を見抜けないところもあるのでしょうは、そこは英語という言語の世界ですので、自分なりに納得できる答えが得られれば十分と考えます。

 ただし、あくまでも英語圏の人の教師です。むしろ日本人的な発想はありませんので、日本人向きの答えは返ってこないところはあります。例えば、「be able toとcanの違いについて例文を交えて教えて」とすると、その微妙な違いに的確に答えてくれますが、日本での文法にあるような「canの未来形はwill be able toであること」までは言及しません。

   以下はchatGPTに質問した具体的な疑問点です。その答えとしては、順次、以下に続くQ&Aをご覧ください。               

Q1 How bad can it be?(そこまでひどくはないでしょう?)のcanは必要なの。How bad is it ?との違いは?       

Q2   I am rooting for youには、「応援する」との意味があるようですが、rootには根ずくしか頭になかったのですが、語源的には、どうなっているのでしょうか?                                         

Q3  cleverは賢い・利口だとの意味もあるが、ずるがしこいとの意味もあると聞きました。使い分けはどのようにしてるんでしょうか。利用例があれば、教えて。                                          

Q4 「corned」(塩漬け)と「corn」(トウモロコシ)は、つづりは似ているけど、語源的に関連あるの           

Q5 文章の中で「there is (there are)」が未来形として使われるのがあるように思うのですが・・・             

Q6 自分の友達は、一般的には a friend of mine と表現し、 my friendは特定の友人をさすのでしょうか。その区別を教えてください。                                                      

Q7 meetingとconferenceの区別は?

 

<chatGPTとの具体的な応答>

Q1 How bad can it be?(そこまでひどくはないでしょう?)のcanは必要なの。How bad is it ?との違いは?  

A1 「How bad can it be?」と「How bad is it?」の違いは、次のようになります。①「How bad can it be?」は、状況や事態がどの程度悪いか、その悪さの可能性を問いかける表現です。つまり、「これほど悪くなる可能性はあるのか」という意味です。②一方、「How bad is it?」は、既に悪い状況や事態について、その実際の悪さを尋ねる表現です。つまり、「これがどの程度悪いか」という意味です。つまり、前者は悪さの可能性を尋ねるのに対し、後者は既に悪い状況の具体的な悪さを尋ねる点が違います。     

 Q2  I am rooting for youには、「応援する」との意味があるようですが、rootには根ずくしか頭になかったのですが、語源的には、どうなっているのでしょうか? 

A2  「I am rooting for you」というフレーズは、「応援する」「あなたを応援しています」という意味で使われます。この表現の語源は、"root"(根を張る、根をつける)から派生していますが、元々の意味とは少し異なります。この表現は、もともとアメリカ英語で使われていました。"Root"は、植物が地面に根を張りつつ成長する様子を表現しています。そのため、人々が誰かを「応援する」ときに、その人の成功や成長を支持し、彼らの道を開拓するようなイメージが込められています。つまり、"rooting for you"は、あなたが成長し成功することを願い、それを支持する、という意味を持っています。

Q3  cleverは賢い・利口だとの意味もあるが、ずるがしこいとの意味もあると聞きました。使い分けはどのようにしてるんでしょうか。利用例があれば、教えて。 

A3  「clever」は indeed「賢い」や「利口な」という意味だけでなく、「ずる賢い」や「策略に長けた」というニュアンスも持っています。使い分けは文脈によって異なりますが、一般的には次のようなケースが考えられます。              ①賢い・利口な場合:普通の知恵や理解力を指します。 例: "She's a clever student. She always grasps new concepts quickly." (彼女は賢い学生だ。新しい概念をいつもすぐに理解する。) ②ずる賢い・策略に長けた場合:通常は肯定的ではない状況で使われ、やや悪賢いイメージを持ちます。例: "He's clever enough to find loopholes in the system." (彼はシステムの抜け道を見つけるほどずる賢い。) ③ ずるい・悪賢いとき:「clever」が否定的な意味で使われることもあります。例: "It was clever of him to cheat, but it wasn't ethical." (彼が不正をするのはずるいことだったが、倫理的には間違っていた。)  すなわち、文脈によっては、同じ単語でも異なる意味を持つことがあるので、注意が必要です。 

Q4 「corned」(塩漬け)と「corn」(トウモロコシ)は、つづりは似ているけど、語源的に関連あるの 

A4 「corned」と「corn」は、語源的には関連していますが、異なる意味を持っています。①「corned」は通常、「塩漬けにされた」という意味で使用されます。例えば、「corned beef(塩漬け牛肉)」や「corned fish(塩漬け魚)」のように使われます。この「corned」は、英語の「corn(穀物)」から派生した言葉ではなく、元々はラテン語の「cornus」(角)に由来します。これは、元々肉を保存するために塩漬けにする際に、塩漬けされた肉の表面が角張って見えることに由来します。一方、「corn」は英語で「トウモロコシ」を意味します。この言葉は、古英語の「corn」から派生し、元々は「小さな粒」という意味でした。その後、北アメリカでトウモロコシが主食として広く栽培されるようになったことから、「corn」はトウモロコシを指す一般的な用語として使用されるようになりました。したがって、語源的には「corned」と「corn」は共通のルーツを持ちますが、それぞれ異なる意味を持つようになりました。 

Q5 文章の中で「there is (there are)」が未来形として使われるのがあるように思うのですが・・・

Q5   はい、一般的には「there is (there are)」を未来の事柄を述べる際には、未来形(willやgoing toなど)を使いますが、現在形を使っても文脈によっては適切な場合があります。例えば、未来の予定や計画が確定しており、それがまるで現在のように確実なものとして語られる場合には、現在形を使うことがあります。以下に例を示します。・There is a concert at the park next Saturday. (来週の土曜日に公園でコンサートがあります。) この例では、来週の土曜日にコンサートが開催されることが確定しているため、現在形が使われています。

Q6 自分の友達は、一般的には a friend of mine と表現し、 my friendは特定の友人をさすのでしょうか。その区別を教えてください。 

A6  はい、その通りです。英語では、"a friend of mine" は一般的な友人を指す表現であり、特定の友人を指す際には "my friend" を使います。"a friend of mine" は、友人という一般的な概念を示すのに使われます。一方、"my friend" は、特定の友人を指し示します。例えば、次のような違いがあります。①"A friend of mine invited me to a party." (友人の一人がパーティーに招待してくれた)"My friend John invited me to a party." (友人のジョンがパーティーに招待してくれた)  最初の文では、誰が招待してくれたかが特定されていないので、「友人の一人」と表現されています。一方、2番目の文では、誰が招待してくれたかが特定されているので、「友人のジョン」と具体的に指定されています。 

Q7 meetingとconferenceの区別は? 

A7 "Meeting"(会議)と"conference"(会議、大会)は、一般的には似たような意味を持ちますが、微妙な違いがあります。①Meeting (会議): 一般的には少人数から中規模のグループが集まって、特定の目的や議題について議論し合う場を指します。 通常は内部的な集まりであり、同じ組織や部門のメンバーが参加します。 例えば、企業内の部署間の定例会議や、チームの週次会議がこれに該当します。②Conference (会議、大会): より大規模なイベントや集まりを指し、一般的には専門家や関係者が集まって情報を共有し、議論を行います。通常、外部からの複数の参加者が関与します。業界会議や学術会議がこれに該当します。大抵はプログラムやスケジュールが事前に定められ、複数のセッションやトラックがあることが一般的です。要するに、"meeting"は通常は内部の小規模な集まりを指し、"conference"はより大規模で多様な関係者が集まる場合を指します。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英単語の覚え方①語源②語呂合わせから<中学英語辞書の単語はカタカナ表記になっているものが大半>=高齢者の勉強

2024-02-09 14:29:16 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 スマホから検索すると本当にうまくできた英単語の語呂合わせが見つかる!!

 後期高齢者に近い私が英語の勉強を始めた。それも文章に書いてあるものではなくて、主に英会話である。なぜ始めたかは、一つはボケ防止である。もう一つは、彼らの普通の日常の会話が、翻訳もなしに聞けたらおもしろいかなと単純に感じただけのことである。実は、中学・高校と英語は優秀と自覚していた自分自身であったが、大学に行くと比べにならないくらいの優秀な人々に出会い、鼻をへし折られ断念したのであるが・・・。

 そこでNHKの基礎英語レベル1・2を聞くようになったのである。これで少なくとも中学レベルの英文法の「思い出し」には役立つだろう。さて、そこで、分からない単語が出てきたらどうするか。何年か前にNHKの朝の番組で(多分「あさイチ」か)、「大人のための英語学習辞典」を紹介していた(*注)ので、これはいいと思わず買ったのだが、これがまた高齢者が、再度勉強するに調度いいのである。これは、プログレッシブ中学英和・和英辞典という中学生用に作られた辞書であるが、辞書の構成はそのままに、若干大人用の見出しや用例の差し替え等を行ったもののようである。我々高齢者にとっても、字が大きい、ところどころに絵・図や写真、そして言葉の使い方の解説があり、使い勝手がよく、日常で使うような例文(難しいものは見当たらず)もある。

 さて、その元々中学用のこの辞書の使い方である。ここ2・3年は、基礎英語を聞く際に分からない単語が出てきたときに、引く程度だったのだが、ここに来て、これをA、B、C・・・L、M、N・・・すなわち「アルファベット」ごとに頭から読んでいくことに挑戦する気が起きた。例えばHについては、そのHの単語を頭から最終的には覚えることを目的として、例文を交えて「読んでいく」ことにしたのである。英語の勉強を断念した高齢者が、そんな再勉強するのには無理なことのようだが、実はそうではない。ほとんどの英語の単語が日本語のカタカナ表記で日本語になっているのが多いのだ。例えば「大人のための英語学習辞典」p316を見ているが、インスピレーション(霊感・ひらめき) インスタント(即席)、インステチュート(学会・専門学校) インストラクター(指導者) インストルメント(楽器・機械) インシュアランス(保険) とその関連語(例えば動詞⇒名詞など)で約8割を占めている。そこで英語の訳語と発音を整理すればいいことになる。確かに、日本語になる際にちょっと違ったニューアンスになっていたり、発音が全く違っていたりするなどはあるが、そこを覚え直すことは必要である。

 そう考えると、1ページに数か所の単語が全く新しいものがあるだけとなる。その単語のいくつかを覚えればいいことになる。昔なら匙を投げていたところであろう。しかし、今は、スマホという現代の発明がある。試しにこの辞書のp162を見てみよう。私にとっては、de-cline と de-crease が耳新しい単語である。スマホにこれらの単語を入れた後に、「語源」を付け加えて、検索するのである。すなわち、「decline 語源」として検索をかける。するといくつかの解説が出てくるが、そのいくつかを見てみると主な解説としては、de-下に cline-傾ける とあるので、これによって訳語が「衰える」「低下する」というようになる。decreaseの場合は、deー離れて(逆に意味になるの接頭辞)creaseー増やす で「減少する」「下落する」となる。

 また、同じ「大人のための英語学習辞典」のp162には、人が穴を深く掘っている場合と浅い穴を掘っている場合を図解して、深いのはdeepであるが、浅いのはshallowとなっている。deepは分かる方が多いと思われるが、shallowはどう覚えるかである。例えば物の名前などの分解できない単語のような、こんなときは「語源」に求めるよりも、いわゆる「語呂合わせ」を利用するといい。スマホの入れ方は「shallow 覚え方」で検索すればいい。これにも、いくつかの覚え方が出てくるのであるが、これには自分に合った、自分の覚えやすい覚え方をもってくればいい。私の場合は、元社労士なので、次の覚え方が気に入った。「社労(シャロウ)士は浅い人間関係でも深い洞察が求められる」のような語呂合わせを紹介している。(HatenaBlog 語呂合わせイメージで覚える大学入試必修英単語3000 その424) この語呂合わせは、社労士の神髄を言っているような、うまい語呂合わせである。このように、覚え方の先駆者たちが考えた語呂合わせから自分にあったものを見つけてくればよいのだ。

 本当に、今は、スマホから先駆者たちが苦労して作った語呂合わせを、いかんなく使うことができる。著作権の問題がいわれるかもしれないが、自分の中で私的に使っている限り、どうもこうもいわれることはないだろう。それにしても、うまいのはなかなかのものもあり、昔は学生時代に覚えた数の単語以上には、覚えるのはむりだといわれた時代があったが、今は本当にいい時代(スマホの活用)になり、かなり多くの単語を覚えられるような感じがする。

(*注)NHKであるとすれば、「大人のための英語学習辞典」のように宣伝的には紹介できないので、NHKだったのか分からなくなってしまっているが・・・。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「三屋清左衛門残日録」会社組織に例え、北大路欣也の剣さばきも見られる!!

2024-01-03 13:29:12 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 リタイアした今ではこの「三屋清左衛門残日録」は身につまされる=「運と云うのも分かる気」

 時代劇「三屋清左衛門残日録」シリーズ(主演北大路欣也)*1は、昔、仕事の現役時代に見ており、その時はいわゆる「チャンバラ映画」として見ていたので、もう一つ生ぬるく感じられていた。しかし、リタイアした今になってみると、原作者が意図的であろうが、今の「会社組織」に例えられるところがあって、非常に興味深い。東北の小藩で前藩主の用人を務めた三屋は、今は隠居の身である。現役時代は、難しい藩の経営のかじをうまく取っていたことから、現藩主からも覚えがめでたく藩からも頼りにされ、それゆえに三屋を疎ましく思う朝田家老を中心とした藩を2分する派閥争いに知らず知らずのうちに巻き込まれていく。(2013年年末に再放送された。)

 三屋は思う。『わしは幸せ者。やさしい嫁がいて、孫も抱かせてくれた。当たり前のように、長年「お勤め」させていただいたお陰。』                                             

 三屋とは唯一の親友の町奉行佐伯(伊東四朗)のことば。『おれたちもあのように「しくじり」をし禄を減らされたかもしれん。それがなかったのは、単なる「運」がよかっただけかもしれない。』

 私は、これらの言葉がリタイアした今になって、実に胸に来るものがある。退職する先輩が「みんなのおかげで大過なく過ごさせていただいた」と言うのを、若いころは、半ば使い古されたつまらない言葉のように感じていた私であるが、今はそれこそが大事なのだと認識している。大過なくすごせたのは、本当に「運」というのがあるのかもしれない。

 完結編では、旧友の没落した金井奥乃助との再会。彼は別の派閥に属していたのである。自らの不遇を嘆く彼はある日、三屋を釣りに誘い、何を思ったか不意に三屋を突き落としかけたが、三屋が身をかわしたので金井自らが落ちしまう。逆に三屋に助けられた金井は、2人で焚火に当たり近くで食べ物を見繕ってくるという三屋に「自分の境遇に比べ、やろうと思ってしたのではなく魔が差したのだ。この礼は言いたくない」といい、このまま立ち去ってくれというのである。

 自分も若気の至りで「白を黒」と言えという上司に「正義」からかそんなことは言えないという自分がいた。そのためだけだとは考えたくもないが、昇進のルートから外されたように思う。まさか、金井のように、突き落とそうとは考えないが、今でもその上司に遭ったとしても、挨拶もしたくない。金井の気持ちがよく分かるのである。

 三屋清左衛門残日録シリーズは、派閥争いの朝田家老の悔しがる姿も面白いが、この藩で生きる人の生きざまを見られるのも、まさに会社組織に仕える者の悲哀を感じさせられて、実には興味深い。

 なお、三屋清左衛門の息子の心優しい妻を演じるのは「優香」さんで、笑顔がすてきで、実にぴったりの役柄。

*1 原作は藤沢周平氏による小説

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

介護等従業員採用の「筋肉枠」とは?ボディビルダー採用は会社・従業員・利用者にもメリット<腰痛対策にも>

2023-12-10 15:15:48 | 社会保険労務士

 ボディビルダー従業員は利用者をズッシリと抱えられ安定・安心化<「血液型」採用との違い> 

 朝のNHKニュース(23.12.10,AM7) を見ていたら、「おもしろい」ことが放送されていた。介護や運送の会社で、人を採用する際に、「筋肉枠」というのがあるとのことである。会社が人を採用する際には、知識・教養とか技術・資格とか使用するというのが、一般的である。この筋肉枠とは、なんぞやであるが、ずばり「ボディビルダー」としての採用ということなのだ。もちろん、介護や運送にしても、その介護や運転の知識・技術は持っているのは当然であるが、その上で「筋肉枠」すなわちボディビルやその大会の競技者という枠で採用するということである。

 その枠で採用された場合には、会社によって違いはあろうが、ジムの使用料無料(会社法人としての利用)やプロテイン料金相当分の手当、さらには、ジム使用の一定時間を労働時間とみなすなどの措置があるという。ボディビルをやっているにとっては、願ったりかなったりのいわゆる「福利厚生」や勤務条件であるが、会社によっては、ボディビルの大会に出ることが採用の条件になっているものもあるとのこと。

 介護や運送の会社は、一般的には力仕事を必要とするものである。そこで、ボディビルで鍛えられた体で生み出す力仕事は、会社としても願ったりかなったりのものである。その介護施設の利用者の話として、介護は被介護者を動作の「勢い」で抱えたりするものであるが、これら介護者にあっては、そこまでしなくてもズッシリと抱えることが安定してできるため、利用者は安心できるとのことである。利用者にとっても、メリットがあるものであろう。

 また、介護や運送業においては、腰痛の発生が会社の悩みの種である。特に介護においては、そうである。そのため、腰痛予防対策が会社の規則として掲げられている。しかし、ボディビルダーにあっては、それ相応に腰痛対策は当然必要であるが、日々のボディビルの運動の中で、その対策の必要性はより軽減されるものであろう。ボディビルそのものが腰痛対策にもなり、体を鍛え美ボディという2重の効果をもたらすと思われるのだ。

 一時期、血液型で会社採用を決めるというのが問題になったが、これは、血液型と性格、そしてその性格による会社組織の順応性とが科学的には説明されていない面もあり、批判的な評価があった。(法律的には、血液枠の採用は、例えば禁止されている男女の性別等で採用を決めるものではなく、直接的には違反ともいえない。) これとは違い、介護等への筋肉枠の採用は、会社の業務に直接関係あり有効性のある事柄であり、上記のとおり、会社にとっても採用された従業員にとっても、利用者にとってもベストな採用枠ということができる。

 会社採用の筋肉枠については、今のところ、良いことづくめであるが、後に続く会社がいるのか、経営として筋肉枠の費用負担がどのほどか(持続が可能か)、会社皆が筋肉枠を採用したらどうなるのかなど、今後の展開を注視したいところ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」のドラマ設定<人生を変えたい>「過去の記憶をプラスに変換(斉藤一人)=心理学の潜在意識から有効」

2023-11-02 06:39:47 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 ユング心理学のトリックスター・シャドー・コンプレックスの概念は!!

このドラマの設定がふるっているのだ、だれでも一度は考えたことはないだろうか?                      

<主人公白玉佐弥子の語り>                                            〇 人生を変えたい                                                      〇 そんなことを思ったことが誰しも一度はあるのではないだろうか                             〇 少なくとも私はある                                                 〇 自分は何者にもなれると信じて疑わなかった10代                                  〇 自分は何者にもなれないことを思い知らされた20代                                  〇 そして自分の人生があらかた見渡せるようになった30代                               〇 だから私はヨシッ、17歳の私へ、あんた30歳過ぎて大学受験するんやで

<非正規社員の白玉佐弥子は労働契約の解除を申し渡され、仲のいい正規社員の根村眞子のおごりで酒を飲む>

〇私の人生こんなはずではなかったはずでは・・・(白玉佐弥子)                              ◎多かれ少なかれ 皆んなそんなふうに 思いながら生きているんだって (根村眞子)                         ◎いろんな「こんなはずじゃなかった」に折り合いをつけていくのが年をとるってことだからさ (根村眞子)

〇むかつくからホントのこと言うの やめてもらっていいですか。(白玉佐弥子)

  人生において、ほとんどの人が、あの時こうだったらと思う場面があると思う。このドラマの主人公白玉は、みそじになって大学進学を決意したのだ。まだまだ若い時期であれば、確かにその場面まで戻って再度やり直すことは出来る。

    しかし、我々高齢世代になると人生をやり直すとなると、老い先短い年齢から考えて、「ちょっと難しいわ」となる。ではどうするか。斎藤一人氏は、「自分さがしの旅」(著書)の中で、自分の過去を振り返って、その記憶の中にとどめてきたことを、ひとつ一つと「いいことに」変えてくことを提案している。一人氏は、中学卒業して社会人になった。彼曰く、中学出は、早く社会に出たので、高校出よりは早く社会を経験しており、その点で逆に優位だという。実際彼は「納税日本一」で有名になったし、著書の中で斎藤流の人生観を語り、多くの人に支持されるようになっている。一般的に常識的に「高校は卒業しなければ」とか「大学に行っていなければ」とかいうのは、それもあるだろうけど、彼に言わせれば、そういった考えは覆せるものだという。

 「すごい」と皆に言われたかったら、こういった「自分探しの旅」をしてきて、マイナスの記憶をプラスの記憶に引っくり返すことだというのだ。そう意味で、過去は変えられるのだ。高校中退した人は、高校中退の良さを自分なりに考える。高校の勉強は役に立たないと思ったからとか、中学卒業の一人さんよりは、高校の経験があるから得したとか、自分なりに納得することだというのだ。一人さんがよく言っている「方程式が出来ないと・・・」とか先生がいったとかいうが、それが必要な人を除いて、少なくとも一人さん自身は使ったことがないという。そんなものを持って自信を失っては、だめだというのだ。

 「記憶の中で黒を白にひっくり返さなければならない」=その理由は、心理学的に、正確に言えばユング心理学で説明できます。トリックスターということばがあります。人生や仕事が順風満帆な時に、突然、失敗するような、見えざる何物かの存在です。その見えざるトリックスターは、その人の無意識の中に潜んでいると考えられるのです。この失敗は、失敗というよりも無意識のうちに自分で呼び込んでいるのです。「こういった良いことは、ずーっと続くはずはない」と潜在意識の中で、考えていることがその原因で失敗してしまうと言います。

 また、ユングは、シャドー(影)という概念を持ち出します。シャドーとは、あなたも知らない「もう一人のあなた」のことです。子供のときからおとなしく育った人は、暴力的なことを「悪いこと」として、意識的に抑圧して、意識の底に沈めます。こうして、潜在意識の中に閉じ込められた、抑圧された部分がその人の「シャドー」となるのです。同僚のごますりが見過ごせないという人がいます。彼は子供のころから曲がったことが嫌いで、正直・誠実を基本として生きてきましたので、相手に媚びるようなことは無意識化に押し込められていたのです。これが「シャドー」の概念です。

 さらに、コンプレックスの概念もあります。鼻が低いとか足が短いという口に出して言えるものではなく、もっと自分の意識の中で弱点とは認めがたいがために、無意識の中に抑圧している複雑な感情のことのです。そのために、表向きには何ら影響がないようでも、こころの奥底では、それに囚われて何らかの現実の事象に影響を与える場合があるのです。このようにユング心理学では、意識の下にある潜在意識が根底にあって、それが頭をもたげて、意識はしてないんだけども顕在化して、現実の事実関係に影響を及ぼすというのが主たる主張です。

 だから、一人さんがいうように、過去の記憶をたどって、悪い記憶があれば、それを良い記憶に変えていくというのは、一理あるのです。

 最後に私の例で恐縮です。高校の頃、大学に進学の際に理科系の大学か、文科系なのか悩んだ時期がありました。今から考えると、ちょっとしたつまらない理由で文科系を選んだのです。当時、自分はどちらかというと理工系の人間です、今でも思っています。・・・が、理科系・文科系どちらかに片寄った人でもなかったようです。理工系の人間であると認識していた自分、ノーベル賞級の頭は持っていなかったのですが、それを選んだとしたら、それなりの見識をもって人生を歩んでいたように思います。そんなこんなで、今でも、なぜ理工系を選ばなかったのか、心に引っ掛かりがあったのです。

 文系の大学(経済学)を卒業したので、地方自治体の行政職に就職が可能となり、また第2の人生としては短い間でしたけど社労士活動を経験させていただきました。今になって思えば、こういった人生経験ができたのも、経済学を専攻したおかげだと思っています。やっと、この年になって初めて、あの高校の頃、文科系の大学を選んでたのも、正解だったのかと思う次第です。今になって、やっとその選択に自信が持てたようです。当時の頃では、思いついても、なかなか記憶をひっくりかえすのは難しかったと感じています。高齢化した今になって、やっと「良い記憶」として残るようになりました。

 よく考えれば、私の魂的には、前世において既に理系を選んでおり、この世においては文系を学ぶことを考えて、この世に生まれてきたのかもしれないということもあり得るのではと考えるようになったのです。

参考 ユング心理学入門 山根はるみ著 ごま書房

   自分さがしの旅 斎藤一人著 KKロングセラーズ

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする