元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

引き寄せの法則の実践方法<今の私の思考は!自問自答>メンタルヘルスの実践にも役立つ

2022-04-30 09:38:29 | 第2の人生・老後・趣味と勉強
「引き寄せの法則」の今のこの瞬間をどう考え・感じるかというのは実存主義の実践そのもの

 「引き寄せの法則」とは、この法則を一番簡単に理解するには、自分を磁石だと考えると分かりやすいでしょう。磁石は物を引き寄せるからです。(ジョン・アサラフ) 引き寄せの法則は基本的には自分と似たものが引き合うということです。・・私たちは今、実は思考レベルの話をしているのです(ボブ・ドイル) すなわち「引き寄せの法則」とは、類は友を呼ぶと法則といっています。ですから、あなたが考えていることと似た思考を引き寄せます。引き寄せの法則によれば、あなたが悪口をいえば、周りに悪口をいう人があつまってくるというのです。あなたがそういう人だから、いやなことを引きよせてくるのだというのです。逆に、よりよい思考は、よりよい結果をもたらすのです。(これは前回「タモリ流人の悪口は言わない」で説明した話。)

  だから、引き寄せの法則の実践方法として有効なのは、常に、立ち止まって「私は今、何を考えているのだろうか。何を感じているだろうか。」と自分に問いかけることだという。そのことにより、「自分自身」という存在にも気づきます。そして、自分自身を否定的に見るときは、意識を「内なる存在」に向けることだという。この「内なる存在」の前では、「完璧」なものが出てくるというのだ。例えば・・・健康が回復する、・・・否定的なものが根絶するというのだ。

 これは、「引き寄せの法則」を信じようと信じまいにかかわらず、自分が今何を考えているのか、どういうふうに思っているのかを自問自答することは、メンタルヘルスの点から言っても重要なことで、その場の自分の状況を客観的にとらえることができます。このことにより、怒っていれば、怒っている自分を見つめなおし、冷静になることができます。内なる存在とは、メンタル流にとらえれば、自分自身を客観的にとらえる自分と考えることができます。客観的に自分を把握することで、考え、思いが「正しい」方向へ引き戻されるのです。

 また、「引き寄せの法則」がいう「今私は何を考え、感じているのか」というのは、現在の今の「この瞬間」に戻すことであり、過去の思い出や、未来の様々な心配から引き離す役割を果たすものであるという。これも、「引き寄せの法則」を信じるかはともかく、過去の思い出にひたっても何も生まれないものだし、悪い思い出ならなおさらあれこれ考えても詮無いことである。未来のことを心配する前に、今をどう生きるかが重要であって、今の考え方が未来の自分を作っているということが言えよう。この考え方は、メンタル面でもよい結果をもたらすが、これはまさに実存主義に近い考えだと思う。(ただし、未来に起こるかもしれない災害に備えることは必要であるが、ここでいっているのは精神的なレベルの話である。)

 以上のことから考えるに、「引き寄せの法則」の実践にあたって、立ち止まって「自分の思考に気づく」というのは、メンタルヘルスの点から言っても、非常に有効な方法だと考えられるのである。

※参考※ ザ・シークレット ロンダー・バーン著 角川書店 p272~273ほか

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引き寄せの法則は自己犠牲や謙譲の精神を強いらない<不足という悪い感情を生むので>

2022-04-23 14:05:26 | 第2の人生・老後・趣味と勉強
 会社においてもメンタルヘルスチェックがあるように自分が健康であることが全ての社会生活がうまくいくのだ!!

「引き寄せの法則」とは、この法則を一番簡単に理解するには、自分を磁石だと考えると分かりやすいでしょう。磁石は物を引き寄せるからです。(ジョン・アサラフ) 引き寄せの法則は基本的には自分と似たものが引き合うということです。・・私たちは今、実は思考レベルの話をしているのです(ボブ・ドイル) すなわち「引き寄せの法則」とは、類は友を呼ぶと法則といっています。ですから、あなたが考えていることと似た思考を引き寄せます。引き寄せの法則によれば、あなたが悪口をいえば、周りに悪口をいう人があつまってくるというのです。あなたがそういう人だから、いやなことを引きよせてくるのだというのです。(これは前回「タモリ流人の悪口は言わない」で説明した話。)

 この引き寄せの法則を考えるに、一番大切なことを忘れていないかと思う。引き寄せの法則は、ちょっと神秘的であり、また神がかり的なところがある。だから、そういったスピチュアルな考え方は受け付けないという人もあるかもしれないが、実のところ、人生について、大事なことを言っいるように思う。

 それは、「自己犠牲」又は特に日本人は自分を後回しにするという「謙譲の精神」は美徳のように教えられてきましたが、こういう考えは間違っていることを「引き寄せの法則」では指摘します。自己犠牲・謙譲の精神は、自分が我慢するということであり、この世には全員のためにモノが十分にない(精神的なモノを含む。)ということを前提にします。それは、「不足する」と考えから発しているので、そのときの感情は決して良い感情ではありません。また、それは自分には価値がないとか、自分は何かに値しないという考え方にもつながります。そうではなく、自分を喜ばすことを大事にすれば、他から見て楽しい人になるのです、と教えます。引き寄せの法則を実践する上で、大切なことは、まずは自分自身を充実させなさいと言っているのです。よくない感情は良くないことを引き寄せるので、まずは自分自身が楽しむことが大切で、そのことがいい結果を引き寄せるといっているのです。

 これは、必ずしも引き寄せの法則を信望する人だけでなく、メンタルヘルスの面から言ってもその有効性が発揮できます。自己犠牲は自分の我慢を強いるものであり精神的に良い状態ではなく、精神的に健康でなければ身体にも影響を及ぼします。自分自身が楽しむことは、メンタルヘルスから言っても重要なのです。今では、会社においては、上司が部下のメンタル面での配慮することだけではなく、会社がメンタルヘルスチェックを行うように求められていますが、これはとりもなおさず、部下自身が自分自身の心の健康状態をチェックすることが必要なのです。他人との関係において、自分が精神的にも肉体的にも健康であるからこそ、会社の中でや日常の生活が正常に送ることができ、会社の人間関係も「健康」になるのです。

 だから、この引き寄せの法則が言っている自己犠牲とか謙譲の精神は必ずしも美徳ではないというのは、心理学的側面、特にメンタルヘルスからも言えることであり、自己犠牲の精神ではなくて、まずはあなた自身が「他人」と同じように(またはそれ以上といってもいいのかな?)扱われて、初めて自分の周りのみんなの心を楽しませるということなのでしょう。

※参考※ ザ・シークレット ロンダー・バーン著 角川書店 p189~198ほか

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タモリ流;人の悪口は言わない<引き寄せの法則・心理学実験の悪口の影響>

2022-04-17 11:04:23 | 職場・組織等
 他人の悪口を言うと他人ではなく言ってる本人の方が嫌われる<一般的には職場では悪口を言わざるを得ないような状況が常に発生>

 タモリさんは、物事をはっきり言う人であるが、決して他人の悪口は言わない。
 高校に入った頃から有名人になるための練習を始めましたから、有名人の悪口を言わないようにするんです。俺も有名人になるんだから、他の有名人の悪口を言うのはやめようと、思いましてね。(ミセス 1995年7月p150)※注意1※

 彼が有名人になったのは、理にかなっている。「引き寄せの法則」というので説明できるのだ。「この法則を一番簡単に理解するには、自分を磁石だと考えると分かりやすいでしょう。磁石は物を引き寄せるからです。」ジョン・アサラフ 「引き寄せの法則は基本的には自分と似たものが引き合うということです。・・私たちは今、実は思考レベルの話をしているのです」ボブ・ドイル ・・・「引き寄せの法則」は類は友を呼ぶといっています。ですから、あなたが考えていることと似た思考を引き寄せます。※注意2※
 
 引き寄せの法則によれば、あなたが悪口をいえば、周りに悪口をいう人があつまってくるというのです。あなたがそういう人だから、いやなことを引きよせてくるのだという。一時期、はやった「引き寄せの法則」であるが、これはこういう世の中の制度であるということを前提にしない限り、説明したことにはならない。もっといえば、神がこういう仕組みを作ったのだから、これに従えば運命もそれに従うということである。一面「神秘的」な考えでもある。私みたいに年をとってくると、そういうこともありかなあと納得できるのであるが、若い人たちには、一定の前提を必要とするので、これでは説明したことにはならないという人もいるだろう。

 そこで、学者の行った「心理学的実験」を挙げて説明することにします。オハイオ州立大学のジョン・スコウロンスキは、ある役者に自分ではなく、第3者について述べたビデオを被験者にみせてみた。具体的には、その役者に「あいつは(第3者のこと)は動物がきらいでね、犬を見かけると必ず蹴とばすような人間なんだよ」と言わせたのである。すると、犬を蹴とばす第3者ではなく、被験者は 役者の方を嫌な奴だと認識したという。※注意3※  ここで言えることは、他人の悪口を言っていると、言ってる本人が嫌な奴に思われてしまうことである。そうなると、悪口を言っているその人とその周りとの関係はバイアスのかかったものとなり、正常な人間関係を築けなくなる可能性があるのだ。

 社会を引退した身の私が職場での自分を振り返ると、ずいぶん愚痴や他人の悪口を言っていたなあと思う。職場では、仕事をやっていく上で考え方の違いなどから衝突することがしばしばである。そこを上司なりが調整しながら仕事を進めていくのが職場なのであろう。そういうことから言えば、愚痴や悪口を言わざるを得ない状況が常にあるというのが職場であるといっても過言ではないのだ。普通に職場で過ごしていると、ついつい悪口・愚痴の類が出るのは、普通にあることかもしれない。※注意4※ 私事、ある日、課長の決断に疑問を感じ、ついつい課長の悪口をしゃべっていたらそこにいないと思っていた課長がそこにいたのである。それから、それを恥じて一切愚痴・悪口の類はしないと決心したのだが、よほど心に決めないとそこらへんに常に発生の源はあるので、難しいということが分かった。会社には、他人の悪口等は一切口にしないという人がいるが本当に尊敬する。

 「嫌なことが起きるということは、ちょっと嫌なことがあると人の悪口をいったりするからなの。自分がそういう性格だから、嫌なことを引き寄せてくるんです。人の悪口とか、愚痴なんかを言わなくなると、人生は変わるよ。自分が変われば、すべて変わるようになっているんです。」※注意5※  タモリさんは、ひょうひょうとして何らの悩みもないようにしているように見えるが、この「愚痴・悪口を言わないこと」を彼が心に誓ったことから、現在のタモリさんが出来上がったのかもしれない。
  
※注意1※ タモリさんに学ぶ「人生後半」に生きるコツ 内藤誼人者 廣済堂出版 p188/189
※注意2※ ザ・シークレット ロンダー・バーン著 角川書店 p23・24
※注意3※ タモリさんに学ぶ「人生後半」に生きるコツ 内藤誼人者 廣済堂出版 p189/190  
※注意4※ 確認しておくが、「会社内での他人の悪口」とは、会社のルールにのっとり正々堂々と議論を戦わすことは含まれず、相手のいないところで相手を批判することを言うものとします。
※注意5※ 斎藤一人俺の人生p24 そして、次のように付け加えます。「人の悪口を言わないための修行」だとかんがえればよいといいます。ここでの「修行」とは、たとえば彼がよくいうところの「滝に打たれる修行」とみなすことのようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラ・カムカムでは数々の金言やドラマ全体に通じる処世訓も「自分を責めないで皆間違う」

2022-04-09 13:35:46 | 第2の人生・老後・趣味と勉強
 NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」原作脚本藤本有紀は登場人物の言葉を借り数々の名言

 数々の伏線回収で話題となったNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」であるが、名言・金言・処世訓・人生訓ともいうべきことばも数多くあり注目すべきではなかったか。私がよく見ていた朝ドラ「スカーレット」も主人公川原喜美子の口をかりて、名言が飛び出していたが、朝ドラの魅力ってここらへんにもあるのではないか。15分のドラマの中で、自分なりの「人生訓」を見出し、その日を頑張ってみるというのも一興だと考える。作者も思いを込めて、登場人物に語らせているのだと思うので。  

 「 日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」(伴虚無蔵) 
 3代目のひなたが就職した映画村の大部屋の「虚無蔵」が常々言っている言葉であったが、この後に続く言葉があった。英語を駆使し「ハリウッドで活躍する日本人」に挙げられるようになった「ひなた」であったが、ひさしぶりに映画村を訪れ、ラジオ英語講座の講師を頼まれて悩んでいることを明かしたときに言った虚無蔵の言葉。

「そなたが鍛錬し培い、身に着けたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されどその宝は、分かち与えるほどに、輝きがますものと心得よ」(伴虚無蔵)
 これら虚無蔵の言葉は、自身が体現したからこそ出てくることばであろう。

 2代目るいが「クリスマスジャズフェステバル」で1代目母の安子に届けるために、「サニーサイドストリート」を歌うつもりであったが、母が最期の訪日をして既にアメリカに帰ってしまったと思われたときに「歌う意味、あるんやろうか」と吐露。そのとき、良友となった一子が、お茶の師匠らしいことばで返答。
「意味があるのないのか、分からんことをやる。誰かのことを思うてやる。それだけで、ええんとちゃう?」(野田一子=ベリー)

 さらに、カムカムの100年にわたるドラマを共通に支えた言葉がある。
 雉真家のお手伝いで後に次男勇の嫁になった雪衣は、勇と親しげでおはぎを売り歩き大実業家雉真家にふさわしくないようなふるまいをする安子(夫の長男雉真稔は戦死)に対して、それに反感を覚えた自分の言動が原因で、安子とその子のるいを引き裂くことになったのだという思いを抱いていた。しかし、安子の行動は、ただ単に(戦後)実家の和菓子屋の再建とるいの額の傷の手術代を工面しようと働いていたのだと、後から雪衣は知ったのである。病床に着いた雪衣が、まだ幼かった「るいちゃんに、ひどいことをいってしまった」と後悔の念をいうと「自分を責めんといてください。みんな間違うんです。」といったのが、この「るい」の言葉である。

 誤解をしていたということでは、これは「るい」も同じで、その時、母安子との仲について自分こそ間違っていたとうすうす悟っていたのだ。母安子の兄さんが和菓子屋の再建の資金を持ったまま失踪してしまった。そこで、安子はるいの入学式には出席すると約束したが、岡山から大阪に出向いて兄を探しに行き、ついに土砂降りの雨の中で倒れてしまったというのが事実なのだが。そこで、介抱している進駐軍のロバートとハグしている場面を「るい」は目撃して、自分よりも大切なのはロバートなのだ、自分は捨てられたと思ってしまう。 そして、衝撃の言葉を「るい」は安子に投げる「Ihate you」。そのまま、安子はロバートに「Take me to the united states」と言いアメリカに渡ってしまうのである。

 「るい」の誤解が解けても安子はアメリカのどこにいるかも分からなかった。そして、半世紀ほど経って、孫のひなたの仲介も大きいのだが、ようやく安子と「るい」が再会しハグする。そして「るい」は安子に言う「I love you」と。

 みんな人生のどこかで誤解をして行動してしまう場面がある。その時は、その場でできる限りでの情報の中で行うものであり、そのときは自分は最良の行動だと思ってのことなんだが・・・。しかし、後から考えてああすればよかったとか、こうすればよかったとか後悔の念が生じることがある。るいや雪衣のように生きているうちに清算できればいいのだが、そうできないことも多い。※注1※ 「親孝行したいときには親はなし」である。※注2※
 「自分を責めんといてください。みんな間違うんです」と考えるしかない。そのときは、自分の最良の行動だったんだから。全知全能なる神しか人生は見通しできないので、自分の思いどおりにならないものなのだ。逆に言うと、間違ったのではなく、そのことにより、あたらしい人生のドラマが始まる、そういう人生が予定されていたかもしれないのとも考えられるのだ。 事実、朝ドラのカムカムの中では 「Ihate you」から3代続く物語がはじまり、そして3代目の孫のひなたは、1代目安子との縁でアメリカに留学し、ハリウッドでキャスティングディレクターとして活躍するのだから。

 ※注1※ あの世ではいつでもどこでも(時間・場所を超えて)謝ることができるとは言う。 
 ※注2※ 3世代にわたるような大きい間違いは本文で述べるとおりであろう。しかし、人生小さな誤りは常にある。誤りの連続であるといってもいい。ただ、この場合には、誤ったと思った時点で変えればいいことであって問題はない。自分が間違ったことについて、修正する方法はないのかを考えればよいのである。(参考;斎藤一人 あなたが変わる315の言葉)   



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タモリのストレスに強い生き方<がむしゃらではなく一歩退き全体を見回せる>

2022-04-02 15:22:13 | 人間関係
 タモリさんの生き方は従来の仕事のやり方の逆をいくように思えるのだが・・・一理あるのでは・・・

  今では報道番組などでのキャスターをも務めるのだが、初めは動物の物まねなどをしていたタモリさん。いつでもひょうひょうと実に自然体。人生において、自由でしばられない、肩ひじ張らずに、しなやかに生きる技をもった人物。私にはそう見える。メンタルの病気とは無縁のようです。なにがそうさせるのか。

 自分自身に何の価値を見出していないような雰囲気がありますよね。芸能人っぽく自叙伝を書いてみたりとか、そういうこともないわけで、そういうことはどうでもいいわけ。それって、結構すごいですよね。(タモリを評して:山下洋輔)
 人間にとって一番恥ずかしいことは、立派になるということです。僕にダンディズムがあるとすれば、このへんですね。(タモリ)
 一度は好感度タレントに選ばれた時期が合って、オレは気にしていないようで、ついつい好かれるようにやっちゃってたんだよね。そんな自分が嫌だったな。(タモリ)

 「仕事の法則」からは全く逆のことを言っているのだが、それでも芸能界の大御所になれたのだ。
 (タモリさんにはこういう失礼な言い方ですみません。ここでは彼の努力の一貫は言わずに、今の精神的な病になる前にどうするかという点から考えているので、あえて、そのタモリさんの努力には触れていません。タモリさんの努力については2022ー3-26「タモリ流生き方の極意」を参照) 
 人間だれしも上昇欲求を持っているので努力して成長する。これをあえて拒否するのだ。要するに、無理をしないのだ。特に、精神的にまいっている人は、一度は真似してみるのもよいかと思う。

 ちゃんとした人、真面目な人は苦しいと思うよ、この業界は。反省と言っても、勝手に自分だけが悪いと思っている場合があるからね。そこでもう一回、その反省をもとにして、同じ状況に立って、こうすればよかったと思ったことを再びやったときに、それがその場にそぐうかそぐわないかは、また疑問だからね。そんなことのために反省してもしょうがないもんね。(タモリ)
 テレビで「映像文化」とか言われると困るねえ。必死でやっている人いるでしょ。気持ち悪くなってくる。全部なげてやるという意味ではなくて、ちゃんとやるんだけど、それで自分も楽しもう。遊ぼうという気持ちがあるでしょ。(タモリ)
 マルチ人間の秘訣を教えようか。すべてのものにたかをくくることだよ。(タモリ)

 私、確かに講師をやっていてもうまくいったと思っても意外に評価がよくないよいうこと(アンケート結果)がある。そうであれば、自分なりに反省しても意味がないのだ。そして、楽しもう、たかをくくろう。これは「たかが〇〇」といった一旦退いた考えで見てみようということであろう。

 「人間、お互い話せばわかる」なんてウソだから。話せば話すほど言葉にだまされて、ますますわかんなくなる。だから、「話せば、わかる」じゃなくて「離せば、わかる」だよ。本当に。(タモリ)

 タモリさんは誰とでも気軽に話しているように思う。「笑っていいとも」のゲストとの話を聞いているとそう思える。しかし、そのタモリさんでも、こういう考えで人と接しているのだと聞いて心が軽くなった。内藤誼人氏は、苦手な人から「今度、飲みましょう」と誘われたら、「いいですねえ、ただ、ここ3か月くらいは忙しくて動けないんですよ。秋以降になったら、ぜひまたお声をかけてください」とうまく逃げるという。
 
 仕事をするにその人に成長してもらわなければならない場合には、全くタモリさんとは反対の考えで仕事をしていかねばならない(というか先輩からそう教えられただろう。) それだからこそ、ストレスがかかるのだ。しかし、ストレスによって病気になっては元も子もない。
 しかし、タモリさんの考え方にも、よく考えると一理ある。がむしゃらに一心に突き進むのではなく、タモリさんのように一歩下がって全体を見回すような考え方も必要ではないかとも思うのである。 

 ※タモリさんの言葉さらには山下洋輔の言葉は、著書 タモリさんに学ぶ「人生後半」に生きるコツ からの引用
     タモリさんに学ぶ「人生後半」に生きるコツ 内藤誼人者 廣済堂出版   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする