勝海舟と言うと幕末に咸臨丸でアメリカに渡ったことや西郷隆盛との江戸城無血開城の談判が注目されます。テレビドラマも勝海舟を取り上げると江戸城無血開城で終わってしまいます。しかし、勝海舟は、その後明治を30年生き続けます。その注目されない明治の30年こそが勝海舟の姿だと私は思っています。では勝海舟は明治に何をしたのか。確かに明治の海舟をテレビドラマ化するには面白くないかもしてません。何かを成し遂げたとか、何か大事業に成功したとか、それは明治の海舟が時代の批判者ーまあ流行に逆らった生き方をしたからかもしれません。明治新政府が西欧列強に目を向け西欧風に改革している時に、これからの日本はアジアと連携して日清戦争などしている時ではないと戦争反対したり、と言ったり、明治政府の推し進める足尾鉱山で鉱毒事件が起きると操業停止すべき、と言ったり政府批判に徹していました。また新政府と戦った苦しんでいる旧幕臣を助けたりもしています。勝海舟が批判した明治政府の行動は、何か現代の政府がしていることに何か似ているように思えるのは変人の私だけかもしれませんが・・・!?
