「古河の濁れる水を真清水に 誰がかきまぜてしらず顔なる」
これは田中正造が氷川の勝海舟に訪問した時、勝海舟が田中正造に贈った詩だそうです。勝海舟の明治政府の足尾鉱毒事件の対応を酷評したことが表れています。勝海舟は当初から被害の実態を見て鉱山は停止するしかないと言っていました。そして明治政府に対する対応について酷評していました。
「ドウダイ鉱毒はドウダイ。旧幕は野蛮で今日は文明だそうだ・・・」(勝海舟「氷川清話」より)明治政府の文明観をも酷評する勝海舟ですが、被害実態をみない明治政府に対して勝海舟は足尾鉱毒事件から発する様々な問題を実際に見ながら酷評しています。足尾鉱山が森林伐採して環境破壊していることも指摘しています。
被害者の生の声を大切にその被害実態を知り被害者支援の行動をすること。
真の文明は民を守ること。
勝海舟と田中正造が現代に教えてくれています。

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