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幕府はもう駄目だーここから勝海舟の動きは始まる

2021-08-27 20:45:46 | 日記

「浦賀へ着いたから、おれは一同を入浴のために、上陸させてやろうとしているところへ、浦賀奉行の命令だといつて、捕吏がどやどやと船中へ踏みこんで来た。おれも意外だから、『無礼者め、何をするのだ』と一喝したところが、捕吏がいふには、『数日前、井伊大老が桜田で殺されたについては、水戸人は厳重に取調べねばならぬ』といふから、おれは穏やかに、『アメリカには水戸人は一人も居ないから直ぐに帰れ』と、冷やかして帰らせたよ。しかし、おれはこの時、桜田の変があつたことを初めて知つて、これは幕府はとても駄目だと思つたさ。それから品川へ船を廻して一同上陸したが、おれも久しぶりで家に帰らうとする途中で、コレラ病に取りつかれたのだ」(勝海舟「氷川清話」より)

 

1860年万延元年、勝海舟は咸臨丸で太平洋を渡って渡米、その帰国の時の出来事です。勝海舟が渡米中に桜田門外の変で大老の井伊直弼が暗殺されました。幕府の大老が殺されたのですからもう幕府も終わりです。その幕府に身を置く勝海舟は幕府が終わりだと感じながら日本のためにむしろ前向きに動くのです。しかしコレラに患うとは勝海舟らしい。

いまから161年前のことです。コロナ渦中で右往左往する日本政府ーもう政府も駄目だと言って動き始める人物はいるでしょうか?

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