昨年は明治維新150年の年ということもあって、明治維新を見直す書籍がずいぶん出てわたしも買い漁りましたが、今年は、もう少し人物像にせまる歴史書を漁る年でした。会津藩公用方の秋月悌次郎や幕府外国局の田辺太一の生涯も非常に面白く読みました。世間では幕末維新を中心に出来事から人物を見る傾向がありますが、それだけでは人物の生き方死に方が見えてきません。幕末の人物というとだいたいが幕末の出来事で終わってしまいます。その人物が明治にどう生きたか、そして最後を終えたか、その人物の生き方そのものが面白いのです。私の好きな幕末三舟といわれる勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟もそいうですが、世間ではあまりこの三舟の明治の生き方を知りません。私はこの三舟の明治の生き方こそが本当の三舟の姿だと思います。秋月悌次郎にしても明治に入って熊本の五高の教鞭にたってラフカディオ・ハーンから神の人とよばれました。ここに秋月悌次郎の姿があります。これも歴史の面白さでしょう。さて来年はどんな歴史上の人物に出会えるか楽しみです。
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