勝海舟ほど人のためにつくし人から批判された人物はいないでしょう

勝海舟ほど人のためにつくし人から批判された人物はいないでしょう。
徳川幕府が長州征伐を行ったとき幕府の形勢が悪くなると敵である長州と顔がつながっている勝海舟に和睦の使者として送り、勝海舟が上手くまとめてくると敵とつながっていると左遷されました。
鳥羽伏見の戦いで幕府の形勢不利になり徳川慶喜が舟で逃げ帰ってくると敵である薩長と話しが出来るのは勝海舟しかいないと左遷しておいたのにご都合主義で呼び戻し江戸無血開城までこぎつけると謹慎中の徳川慶喜は徳川方の総責任者となった勝海舟におまえは武士の位を金で買ったので本当の武士ではないと罵倒されました。
明治に入ると勝海舟は新政府から人材がいないからとお呼びがかかりずいぶんと固辞するのですが参議兼海軍卿になり、いろいろと明治政府の役職に就くと福沢諭吉から幕臣のくせに敵である薩長政府の役人になっていると批判されます。
晩年、勝海舟は、幕臣時代にうまく使われ非難され左遷までされたにもかかわらず、その主人である徳川慶喜の名誉回復のために明治天皇の謁見の労をとるのです。これが勝海舟なのです。自分の世間の評価などどうでもよいー人に何と言われようと人のために尽くす。

され現代はどうでしょう。自分さえよければ自分のことばかり考え人の評価を気にしているーなんともせせこましい世の中です。
勝海舟のように生きること目指して活動を続けます。