今年で第14回目を迎える勝海舟フォーラム。今年のテーマは「商人から見た勝海舟」。勝海舟というとまだ無役の貧乏旗本の御家人であったころに函館の豪商渋田利右衛門との出会いは有名ですが、この渋田利右衛門に紹介されて伊勢松坂の豪商竹川竹斎と竹口信義にも出会います。今日はこの二人の豪商のご子孫がパネリストで登場し毎年コーディネーター役で勝海舟の玄孫の高山みな子さんがお話を聞きました。伊勢の実家にはまだ勝海舟と竹川竹斎との手紙が残っているそうで、当時を知る貴重な資料となっています。世界地図もアフリカの地名も事細かに書かれているようです。竹川竹斎は当時の幕府老中などから外交などの意見を求められ顧問のような存在でもあったようで、勝海舟もかなり情報を得ているようです。武士のように武家としか付き合わない身分と違って商人はすべての人々が商いの対象で人を見る目が養われているので、まだ無役の御家人である勝海舟でもその将来性を見出してお付き合いしたそうです。どの時代でも人と人との関わりが、大きく人を動かしていくものであると強く感じたフォーラムでした。来年は明治維新から150年。来年がまた楽しみです。
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