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尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

明治の田中正造が現代に問う

2015-10-25 07:29:33 | 日記
「今の政治に今の国民を見る。恰も下野の岩舟山の如し。岩舟山は奇景の独立山なり。この山より石材出づ。全山皆岩山なり。営業者争って石材を伐る。山の風致を破るに頓着無し。
 政治また然り。争って天然に疵けまた人心を破るなり。曰く法律、曰く納税、曰く兵役、曰く学文、皆国その物を破りてその物を造ると云ふ。本末を誤りて憚らざるは現今政治関係の通弊たる当世の大悪事たり。国家、社会、人類を永続せんとせば、断じてこの大誤りを根底より改め天然の良能を発起せしむるの外、果してこれを実行断決するに於ては、憲法、法律、教育の渾てを全廃して、更天神を基とせる方法即ち広き憲法を設くべし。誠に天則によらば即ち憲法の天にかなふを云ふなり。真理を中心とする憲法なり。組織的を法とせるものにあらず。今の如きは岩舟山を崩して千万年の天然力をこぼちて、一時の利を争うに過ぎず。人生の惑いここに至つて極まれり」(田中正造 明治45年1月16日)
 明治の田中正造が現代を見ているかのようです。田中正造が勝海舟の家を訪れたとき勝海舟は田中正造に地獄か極楽で総理にと証文を書いています。正に今その時でしょう。
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