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勝海舟だったら集団的自衛権をどう見ただろうか

2014-07-02 19:54:47 | 日記

勝海舟だったら今の集団的自衛権をどう見たでしょうか。勝海舟の「氷川清話」の言葉から考えてみたいと思います。

「日清戦争はおれは大反対だつたよ。なぜかつて、兄弟喧嘩だもの犬も喰はないじゃないか。たとへ日本が勝つてもどーなる。支那はやはりスフィンクスとして外国の奴らが分らぬに限る。支那の実力が分つたら最後、欧米からドシドシ押し掛けて来る。ツマリ欧米人から分らないうちに、日本は支那と組んで商業なり工業なり鉄道なりやるに限るよ」(勝海舟「氷川清話」より)

「今日は、実に上下一致して、どうやつて此の東洋の逆運を切り抜けようかと肝胆を砕かねばならぬ時で、国家問題とは、実にこの事だ。今頃世間で国家問題といつて居るのはみな嘘だ。あれはみな、自分の頭の上の計算ばかりだ。今日の場合、議員の頭の揃ふ揃はんのと気を揉むのも、あまり賞めた事でもあるまいよ」(勝海舟「氷川清話」より)

日本海軍の創設に深く関わった勝海舟ですが、明治の勝海舟は日清戦争の反対をはじめ平和主義を基調としてアジアの連携に力を入れていました。清国のトップ李鴻章とも友人関係にあり単に外交ルートというものではなく人間的な付き合いをしていました。また清国の北洋艦隊の提督である丁汝昌は勝海舟を大変尊敬しており親交も深かったようです。勝海舟は形式的な取り決めを重視するのではなく、常に人間関係を重視した交流を結び隣国からも信頼されていました。今の日本のリーダーとはどこか違うようです。

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