「実学をつとめよ。即ち村に帰るは実に付くなり。普通文字なき人民のむれに入るなり。・・・学生を見よ。何学生でも皆人民を救う学丈を見ず、たとえば栃木けんの学生、法律(を学ぶ学生)も百人位あらんけれども、人民を救う学生は一人もいない。その他経済なり、政治なり、人民を責め歎きて自分のふところを、栃木けんは特別として(も)およそこの類である。しかして農民を虐げるもののみである。・・・いかに学力はあってもその知識は悪である。油断するとこの類の仲間に入る。」(田中正造)
知識はあってもどちらに向いているかによって無学になってしまう・・・。患者さんのために産官学が連携して知識を活かせれば良いのですが、利益や地位や名誉のために知識を使っては無学に等しいということでしょう。薬害・公害をはじめ原発問題にしても利益や地位や名誉が優先しているように感じます。正に今が田中正造の言う実学をためされる時です。