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だれかを犠牲にする経済は、もういらない

2010-08-05 20:47:34 | 日記
アメリカのシリコンバレーでベンチャーキャピタリストとして活躍し現在も世界で活躍する事業家の原丈人氏と長く信越化学工業で財務・経理を担当し現在、経済・金融・経営評論家の金児昭氏が「だれかを犠牲にする経済は、もういらない」という本を出した。私は以前からベンチャーキャピタリストの原丈人氏に注目している。アメリカのシリコンバレーで多くのベンチャー企業の経営に参画して成功させて、最近ではバングラデシュやザンビアの事業にも関わっている。アメリカのベンチャーキャピタリストというと金融資本主義を推奨するかのように見えるが原丈人氏はそうではない。行き過ぎた金融資本主義に警鐘を鳴らし日本はアメリカを真似するべきではないという。この本でも株主にとっての短期的な儲けばかりを追求する株主至上主義ではなく会社の事業を通じて世の中に貢献することこそ価値とする公益資本主義を提唱している。また、原丈人氏はアメリカで生み出されたCSR(企業の社会貢献活動)についてお金儲けをした勝ち組が負け組みに対して慈善事業をしていて貧富の差を拡大しているだけと否定している。
日本でも保険会社は福祉施設に寄付して慈善事業を行いながら保険金不払いを起こし、製薬企業は患者団体に寄付して慈善事業を行いながら薬害を起こしている。原丈人氏の言葉をかみしめながら保険金不払いを起こした保険業界に身をおき、薬害問題に関わっている者として他人事でなく当事者として考えていかなければならない。
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