緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

相談にならない相談員:老健発3

2007年08月22日 | 医療

その老健の相談員の方に
電話をつないでもらいました。

概要を話をすると

「わかりました。
 市立病院あたりで
 診てもらうようにしますから」

ん・・ん・・・・そうじゃないでしょう

「そう、結論だけを急がないでください。
 まず、ご家族が抱える問題点を
 聞いてあげてください。
 それを整理して、解決できるような
 対応方法を考えてください。
 身体的に疼痛に対しては
 総合病院ならどこでも
 というのではなく
 ペインクリニックがある病院を
 うつもあると考えられるなら
 ペインクリニックと精神科両方が
 必要かもしれません。
 それが可能な病院を優先してあげてください。
 それ以外にもご家族は
 悩みをもっているかもしれません。
 兎に角、聞く事に時間を持ってあげてください」

何で、ここまでしなきゃいけないんだろう・・
こりゃ・・家族が途方に暮れるのも無理ないかも・・

電話を切った後
この電話の内容を家族にも伝えました。
そして、
「今、老健は中々入れません。
 ご家族の方の困りもわかりますが
 良い関係をつくることをしていかないと
 入所ができなくなると
 ご家族も困るでしょ・・
 十分、老健のスタッフと話あってください」

ご家族のスタンドプレーもちょっと・・
でも、それもしょうがない様な老健の
相談員の対応にも驚き・・
その背後にいる医師、看護師は
どんな状況なんだろうかと
ため息・・ため息・・・・


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