緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

東京のアキレス腱(弱点)

2020年06月07日 | 社会時事
今日は暑かったので、冷茶を入れました・・
綺麗な色・・

新型コロナ感染症。
東京都は消火しきれず、
火種のくすぶりが
どこかしらでずっと続いていきそうな気配です。

若い人、夜の街から陽性者発生・・
などとニュースを聞くと、

もう・・・ちょっとさぁ~

なんて思いがちなのですが、
今回のコロナの事で、まさに、
都の弱いところがわかったわけです。




今までは、都は超高齢化になって、
医療難民が増えるなどと
医療者は身構えていました。




そこも、都のアキレス腱な部分ですが、
いわゆる健康というくくりではなく、

生活という断面でみると、
若い20代、30代で夜の仕事をしている人達は、
その日暮らしであったり、
高額な賃貸料で契約している店舗であったり、
見えていなかった脆弱な状況だったのですね。

そここそ、皆で守って
応援してあげなければいけないところなのですよね。


医療のことばかりを考えていたので、
行政的なアプローチが必要なこうした脆弱性については
よい知恵がないのですが、
ただ規制をし、守れる状況にない人に守れといっても難しいわけで。

疾病の一次アプローチは、予防。
罹患する前に何をすれば、罹患率が下がるのか・・

人生の出口の医療ばかりに関わっていた私とっては、
とても、難しい課題ですが、
自分を自分でコントロールできる自律と
自分で歩み続けるパワーをもたらす自立と
若い人たちに身に着けてもらえる支援は、
人生のQOLに向き合うことを励ましていく
私たちができることに矛盾はしないように感じます。


爽やかな冷茶を飲みながら、
久しぶりの青空を見上げています。

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