7、8年前になるでしょうか。
アメリカ ポートランドにある
死別体験をした子供達の
グリーフワークのための施設
ダギーセンターのトレーナー
(サポートする人の育成に関わっている人)
のシンシア ホワイトさんを
中心とした研究会に参加していました。
大切な人を亡くした子供達の
心理的な変化を学び
支援するスキル・トレーニングを受けました。
そこに、あしなが育英基金の方が
トレーニングを受けにいらっしゃっていました。
交通事故や自殺などで親御さんを亡くされた
子供達の進学等の援助をはじめ
数々の支援プログラムをもっていらっしゃいました。
治療から看取りまでの病院から一歩出て
この時、参加した研究会で
今まで知らなかった
子供達の心の葛藤に触れることが出来きました。
子供達は、自分を責めるのだそうです。
自分達が何か出来たはずなのに
親の自殺を止めることができなかった。
自分達のせいで病気が悪化してしまった。
外出を止めていれば事故にあわないですんだ。
自分が生まれていたから
親は死んでいかなければならなかった・・・
誰が見ても子供達のせいではないと
理解できることも、長い長い間
自分を責め続けることもあるようでした。
この研究会に参加して
私は、病院での治療中の方であっても
その子供達への病気の説明や
心理的な声かけに
もっと、心を注ぐべきだと感じました。
昨日書いたお母さん・・
もし、万一のことがあったとき
このお子さん達は
自分達が良い子でなかったから
お母さんに負担をかけて死んだと
責め続けてしまうかもしれません。
死別後の子供達を支えるトレーニング・・
私は、これを受けていなかったら
緩和ケア医として働きながらも
今もこうしたことを知らないで
過ごしていたかもしれません。
とても、大切なことだと思いました。
ご友人の方、まさかと思うような出来事でいらっしゃったことでしょう。なるほど、我が身の命をかけてという意味感じます。コメントありがとうございました。