政府は10日午前の閣議で、日韓併合100年に当たっての首相談話を決定した。談話は1995年の「村山首相談話」を踏襲し、「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からのおわび」を表明するとともに、「これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していく」と強調。朝鮮王朝の主要行事を絵や文章で記録した古文書で、日韓併合後に日本に渡ったとされる「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」を引き渡す方針も明らかにした(時事通信8月10日10時55分配信 )。戦前の日本は、アジア侵略の50年を続け、敗戦後はアメリカの従属的な同盟者として経済復興とアジアへの経済進出を進めて来た。私たちは、「痛切な反省とおわび」を過去の清算にとどめるのではなく(実はそれも十分ではないのだが)、現代の対米従属下での日本の有り様にも思いを致すべきだ。
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