広島と長崎への原爆投下から65年を迎えた。広島の平和記念式典には原爆投下国である米国のルース駐日大使が出席するほか、国連の潘基文事務総長も参列。英仏両国の在日大使館幹部も加わり、犠牲となった被爆者の御(み)霊(たま)に哀悼の意をささげた。「原爆の日」に核保有国の政府代表と国連トップがそろって被爆地を訪れるのは、偶然ではない。長年にわたる被爆者を先頭にした世界の核兵器廃絶運動が核兵器保有国の政府関係者にまで影響を与え始めたということだ。このようなときに、よりによって広島で、加害者の「核の傘」にしがみつく菅首相の売国的、反人類的悪行をそのままにしては置けない。
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