一口馬主の収穫日記

がんばれ!愛馬達

フランコフォニー、復帰ならず引退

2011-07-08 00:35:50 | フランコフォニー(引退)

2011.06.01 山元TC

その日は突然やってきました。
屈腱炎から回復し、セグチレーシングステーブル、山元トレセンへと移動、そして6月16日に美浦トレセンへ帰厩し、復帰予定も発表。競馬場での姿を見る間近まで来ていました。
しかし、トレセンで調教量を増やした途端に不安発生。

そして、いつものコメントでの引退となりました。

フランコフォニー

2011/5/20 山元TC

本日5月20日(金)に、本格的な調教を再開した山元TCへ移動しました。帰厩に向けて、山元TCの坂路で乗り進めていくことにします。

2011/5/28 山元TC

山元TC到着後、すぐに乗り出しています。現在は直線坂路でハロン16秒を毎日2本乗っており、週2回はハロン15秒に強めています。右前脚のウラスジ部分は落ち着いており、順調に乗り重ねることができています。現在の馬体重は550kgです。

2011/6/3 山元TC

5月31日(火)に山元TCを訪れた戸田調教師から、そろそろ帰厩させてもいいとの報告がありました。ただ、1600万下のダートの番組がハンデ戦ばかりで、規定により前走から1年以上経っている本馬は出走することができません。そのため現在のところは、7月16日(土)新潟・北陸S(ダート1200m)を叩いて、7月24日(日)新潟・柳都S(ダート1800m、ハンデ)に向かうプランを考えています。

2011/6/14 山元TC

この中間も順調です。週2回はハロン14-13秒というメニューも消化し始めており、調教後の脚元の状態も変わりありません。調教を重ねるごとに馬体は引き締まり、それに伴って動きも良化しています。帰厩に向けての最終調整に取り組んでいきます。現在の馬体重は537kgです。

2011/6/17 美浦TC

当初の予定が早まって、昨日6月16日(木)美浦TCに帰厩しました。7月16日(土)新潟・北陸S(ダート1200m)を叩いて、連闘で翌週7月24日(日)新潟・柳都S(ダート1800m、ハンデ)に向かうローテーションを予定しています。

2011/6/22 美浦TC

先週16日(木)に帰厩した後は、脚元のことを考えて坂路コースオンリーで乗り込んできました。今週から坂路2本のメニューに調教量を増やしたところ、以前痛めたことのある右前脚のウラスジ部分、具体的にはヒザ裏のすぐ下付近に1箇所だけしこりが出てきてしまいました。速め調教を開始する前に、あす23日(木)午後にエコー検査を行い、結果を確かめてから今後の予定を判断することにします。

2011/6/23 美浦TC

本日23日(木)午後に美浦TC内の競走馬診療所で、JRA獣医師によってエコー検査が行われました。その結果、腱自体に異状は認められませんでしたが、腱を包む腱鞘(けんしょう)の部分に炎症があるのが確認されました。先週16日(木)に帰厩した後はここまで慎重に調整を進めてきてきましたが、この先速めの追い切りをこなしていくと腱にも損傷が及んで、再び屈腱炎にまで悪化していく可能性が高いと思われます。本馬は昨年3月のレース後に屈腱炎を発症して、その後は移植手術を施すなど、復帰に向けて可能な手を打ってきました。しかし、すでに1年3ヶ月もの期間戦列を離れており、再び長期休養となると、いたずらに維持費出資金等の会員の皆様のご負担ばかりが増大してしまうことから、戸田調教師とも協議の結果、本馬のレース復帰を断念し、現役を引退させることと決定いたしました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、なにとぞご了承賜りますようお願い申しあげます。なお、今回の引退に関しての詳細につきましては、後日文書にてご案内させていただきます。




フランコフォニーは地方交流を含めると全18戦して4勝してくれました。
デビューはちょうどこのブログを始める少し前だったのですが、牧場での育成は順調に進み、入厩後も順調。前評判も高く、4年前の福島芝1,800mでデビュー。ジョッキーは、まだ地方所属だった内田博幸騎手でした。



シンボリクリスエス産駒の大物ダノンオーガスタ、後の重賞馬ショウナンアルバに続いての3番人気に支持されるもまさかの15着。
大きく落胆したのを思い出します。
結局、芝を走ったのはこのレースのみで、レース後の内田騎手の進言通りにこの後はダート路線を歩むことになります。

休養後、秋の府中でダートの短距離を2戦走るも結果は出ず、ふたたび休養へ。

その後3歳になり地方交流を1度叩き、府中のダート1400mに出走。
この時に初めて吉田豊騎手とコンビを組みました。
前年の秋に復帰した時から、テンのスピードは光るものを持っており、この時も良いスピードを見せ先行、直線では一旦先頭に立ち、あわやのシーンを見せ、初めて掲示板にのる走りを見せてくれました。

そのままの勢いのまま中1週で同条件に出走。今度は最後まで抜かせない走りで嬉しい初勝利を上げてくれました。



デビュー戦大敗後は、未勝利引退も覚悟していましたので、勝ち上がってくれたのは嬉しかったですね。

その後は3歳限定の500万下を4着、9着と走り夏場は少し休養。
そして秋を前に地方交流を叩き、秋の中山開催へ向かいました。

関東馬でもあり、ここまで1度もレース観戦をしたことがなかったのですが、中山のレースではもう1頭の出資馬も同じ週に出走ということで、初の現地観戦をしました。
このレースでもハナを切り、後続を引っ張る展開、4コーナーから直線で再度後続を引き離し逃げます。
最後は外を急襲した馬に迫られたものの、見事に凌ぎきって、嬉しい2勝めを飾りました。
結果的にその後はレース観戦のチャンスはなく、最初で最後の現地観戦でしたが、そのレースで勝利、そして口取りを経験でき、1番の思い出のレースとなりました。



その後、当時のゼッケンが当たったのも良い記念です。

その後の昇級戦は大敗し春まで休養。復帰後は吉田豊騎手が乗れませんでしたが8着、3着、4着と好走し、十分に1,000万クラスでも通用する走りを見せてくれました。



そしてふたたび休養し、秋に戻ってくるかと思いきや、なかなか戻してもらえず、復帰は1月の中山開催まで待ちました。
降級後の500万クラスへの出走でもあり、休み明けながらも期待していましたが、力の違いを見せ通算3勝目。



そして、中1週の昇級戦も快勝し2連勝。
通算4勝目をあげ、ついに本格化の時を向かえました。



この後は、3月の中山まで待てばよいものをまたしても中1週で金蹄S(府中2100m)へ出走するも条件が合わず10着。

そして得意の中山ダート1800mの下総Sへ出走し6着。
ここでもダッシュ良く先頭に立ち良い競馬を見せてくれ、いづれクラス慣れや条件さえ合えば、準オープンでもやれる手応えを持ちました。

しかし、残念ながらレース後に屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされました。



休養中、社台ファームで見学させてもらった時に、人参を食べさせてあげたのは良い思い出です。

結局、1年3ヶ月待ちましたが、ふたたび不安が発生し、再発の可能性があるとのことで、復帰することなく引退となりました。

個人的には、使い方に疑問を持つ競走生活だったかなと思います。
詰めて3戦前後使っては休養の繰り返し。
4勝は上げましたが、着外も多く、もっと間隔をあけてうまく使っていれば、成績ももう少し安定したのではないかと思います。
関東の中では、管理頭数も多い厩舎だけに仕方のない使い方だと思いますが、6歳まで現役を続けながら18戦は少なかったと思います。

ただ戸田厩舎だからこそ、吉田豊騎手とコンビを組めたこともありますので良かった面もありました。
4勝のすべてを上げてくれた吉田豊騎手にはとても感謝の気持ちでいっぱいです。

好スタートから楽にハナを切る脚には、毎回シビれさせてくれました。
父譲りの雄大な馬体も含めて本当に素晴らしい馬でした。

今後は、戸田調教師のはからいで北総乗馬クラブに転出したようです。
機会があれば、もう1度会えればなと思います。

フランコフォニー号、お疲れ様でした。

◇現地観戦1回
◇牧場見学1回

フランコフォニー号
馬名由来:( Francophonie フランス語圏のこと、国際組織の名)





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