クエルクス引退から2日後、地方所属馬シトラスパフュームも調教中のアクシデントで引退となってしまいました。
ここまで5戦2勝ながらも、負けたレースでは敗因のはっきりしているレースばかりで、能力の高いところを常に見せてくれていました。
2勝目の勝ちっぷりから、上のクラスでの活躍を期待していた矢先での怪我による引退。
田島調教師は、ここまで馬体の小さいシトラスを試行錯誤しながらここまで良くケアしてくれました。
毎回毎回、会員に対して具体的な表現でわかりやすく伝えてくれ、好感のもてる調教師でした。
師をはじめ厩舎スタッフもわれわれ同様、無念な結果だと思います。
これからというところでの早すぎる引退は、本当に残念ですが、この世界では仕方のないこと。
第2の人生は乗馬とのことで、繁殖へは入れなかったようですが、元気に過ごしてくれればと思います。
お疲れ様、シトラスパフューム。
シトラスパフューム
8/24 川崎・田島厩舎
24日は厩舎周りで軽めの乗り運動を行いました。「レースを使って間もないこともあり、多少体は減っていますが、そう目立ったものではないですし、ガクッと来ている様子はありません。むしろカイバ喰いはよくなっていますし、腰の状態も良化している感じです。見た目はまだ細く映りますが、当日の馬体重は増えていましたし、ジョッキーも触れていたように徐々に内面から成長してきているのかもしれません。今のところ今週末から馬場入りする予定ですが、今の雰囲気からしてスムーズに次へ向けた調整を行うことができるでしょう。とはいえ上のクラスで戦っていくにはもっと改善、成長を促さなければいけない部分が多々残っています。満足のいく調教を積むためにはゆとりのある体が必要ですし、引き続きカイバをしっかり食べさせ、実になるように努めていければと思っています。ただし、これだけはすぐに変わってくるものではないので時間をかけていくことに変わりはありません。今回は直前の1本の追い切りで結果を出してくれたので現状ではベターな調整方法かと考えています。ゆったりとしたペースで緩めず乗り込みを進め、メンバーや状態を見た上で出走レースを選定、追い切りをかけていこうと思います」(田島師)
8/29 川崎・田島厩舎
29日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「暑さ負けも見られませんし、動きもまずまずなので9月頭の川崎に使うことも考えましたが、間隔が詰まっているので取りやめることにしました。状態的にある程度の競馬はできると思いますが、レースを使った後に体が減ってしまうなどの反動が出ることも怖いですし、さらに雰囲気がよくなってきそうな感じもあるので無理することはないでしょう。緩めずに乗り込みを進め、10月の川崎開催を目標にしていきたいと思います」(田島師)
9/7 川崎・田島厩舎
7日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「9月頭の川崎開催に使うことも考えましたが、今の状態を見ているとパスしてよかったようです。御神本騎手もシトラスのことをかなり気にしてくれているようで、この前会ったときは『この前の川崎に使ったら好勝負だったと思うけど、先を考えるとパスしたことはいい方に出ると思う。楽しみな馬だからね』と話していましたよ。トモの肉付きは相変わらずさびしいですが、腹回りなどには余裕が出てきて、計測でも馬体重は460キロ弱まで回復しています。この分なら10月頭の川崎開催に向けて、いい形で調教を積んでいくことができるでしょう。調教ではガッと行ってしまうタイプなので、普段はリラックスさせるように強弱をつけた乗り込みを心掛けていきます。当面はハロン18~20秒のキャンターで短い距離を乗る日と、ハロン25秒程度で距離を長く乗る日を設けて、緩まないようにしつつ、心身ともにきつくならないように調教を重ねていきます」(田島師)
9/14 川崎・田島厩舎
14日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「カイバ喰いはよく、いい意味の余裕が馬体に見られるようになってきました。1開催スキップしたことがやはりよかったようで状態は右肩上がりです。徐々にではありますが、ようやく内面、外面ともに成長を遂げてくれている感じです。この分ならこれまでの調子を整える程度の調整から徐々に攻めに転じていけそうな感じです。当初は追い切り一本程度でレースに臨む予定でしたが、今の感じを見るとこれまでよりも負荷をかけられそうですし、今のところ今週中に15-15程度を乗ってみる予定です」(田島師)
9/19 引退
次走へ向けて、16日に終い1ハロンを13秒程度まで伸ばす追い切りを行ったところ上がりの歩様に多少の違和感が出たため、経過観察を行ってきました。日毎に腫れと熱感が強く出るようになったため、エコー検査を実施しました。その結果、左前脚に重度の浅屈腱炎を発症していることが判明しました。「前走あたりから馬がグッとよくなってきていましたし、この分なら今後の成長も含めて、今より2ランクも3ランクも上の走りができるだろうと考えていました。体質も強くなり、状態もアップしてきたので、さらに上を目指して、さらに上の走りを会員の皆様にお見せしたく思い、攻めの調教に転じたのですが、それがあだとなってしまったようです。これまでの整える程度の調整では問題なかったことを思うと状態のよさによるパワーアップが想像以上に脚元に響いたのかもしれません。いくらか脚元に負担のかかりやすい肢勢の馬なので、これまでも細心の注意を払って接してきて、今回の追い切りの前も入念に脚元を見ていたのですが・・・。エコーを見る限り、腱が伸びてしまった感じで、その際に腱が3箇所ほど断裂してしまったようです。セリにもご一緒させてもらっただけに思い入れのある馬で、ここ最近の成長からこれからが楽しみと感じていただけに非常に残念でなりません。出資いただいている会員の皆様にも早すぎる引退となってしまったこと、大変申し訳なくお詫びいたします」(田島師)デビュー以来、馬体の維持が難しく、田島寿一調教師、担当厩務員を中心に厩舎スタッフが懸命のケアを行ってきました。その熱意が実って、ここ最近は心身ともに充実一途でようやく積極的な調教を行える下地ができつつありました。その矢先のアクシデントだっただけに残念でなりませんが、程度的に再起は難しいとの獣医の見解もあり、田島寿一調教師と協議を行った結果、現役続行を断念して競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
シトラスパフューム Citrus Perfume(英語)
馬名由来: 「柑橘類の香水」の意。柑橘系の爽やかな香りのように、ファンの心を爽快にしてくれる走りを期待して。母名より連想。
2011/5/19 川崎
ここまで5戦2勝ながらも、負けたレースでは敗因のはっきりしているレースばかりで、能力の高いところを常に見せてくれていました。
2勝目の勝ちっぷりから、上のクラスでの活躍を期待していた矢先での怪我による引退。
田島調教師は、ここまで馬体の小さいシトラスを試行錯誤しながらここまで良くケアしてくれました。
毎回毎回、会員に対して具体的な表現でわかりやすく伝えてくれ、好感のもてる調教師でした。
師をはじめ厩舎スタッフもわれわれ同様、無念な結果だと思います。
これからというところでの早すぎる引退は、本当に残念ですが、この世界では仕方のないこと。
第2の人生は乗馬とのことで、繁殖へは入れなかったようですが、元気に過ごしてくれればと思います。
お疲れ様、シトラスパフューム。
シトラスパフューム
8/24 川崎・田島厩舎
24日は厩舎周りで軽めの乗り運動を行いました。「レースを使って間もないこともあり、多少体は減っていますが、そう目立ったものではないですし、ガクッと来ている様子はありません。むしろカイバ喰いはよくなっていますし、腰の状態も良化している感じです。見た目はまだ細く映りますが、当日の馬体重は増えていましたし、ジョッキーも触れていたように徐々に内面から成長してきているのかもしれません。今のところ今週末から馬場入りする予定ですが、今の雰囲気からしてスムーズに次へ向けた調整を行うことができるでしょう。とはいえ上のクラスで戦っていくにはもっと改善、成長を促さなければいけない部分が多々残っています。満足のいく調教を積むためにはゆとりのある体が必要ですし、引き続きカイバをしっかり食べさせ、実になるように努めていければと思っています。ただし、これだけはすぐに変わってくるものではないので時間をかけていくことに変わりはありません。今回は直前の1本の追い切りで結果を出してくれたので現状ではベターな調整方法かと考えています。ゆったりとしたペースで緩めず乗り込みを進め、メンバーや状態を見た上で出走レースを選定、追い切りをかけていこうと思います」(田島師)
8/29 川崎・田島厩舎
29日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「暑さ負けも見られませんし、動きもまずまずなので9月頭の川崎に使うことも考えましたが、間隔が詰まっているので取りやめることにしました。状態的にある程度の競馬はできると思いますが、レースを使った後に体が減ってしまうなどの反動が出ることも怖いですし、さらに雰囲気がよくなってきそうな感じもあるので無理することはないでしょう。緩めずに乗り込みを進め、10月の川崎開催を目標にしていきたいと思います」(田島師)
9/7 川崎・田島厩舎
7日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「9月頭の川崎開催に使うことも考えましたが、今の状態を見ているとパスしてよかったようです。御神本騎手もシトラスのことをかなり気にしてくれているようで、この前会ったときは『この前の川崎に使ったら好勝負だったと思うけど、先を考えるとパスしたことはいい方に出ると思う。楽しみな馬だからね』と話していましたよ。トモの肉付きは相変わらずさびしいですが、腹回りなどには余裕が出てきて、計測でも馬体重は460キロ弱まで回復しています。この分なら10月頭の川崎開催に向けて、いい形で調教を積んでいくことができるでしょう。調教ではガッと行ってしまうタイプなので、普段はリラックスさせるように強弱をつけた乗り込みを心掛けていきます。当面はハロン18~20秒のキャンターで短い距離を乗る日と、ハロン25秒程度で距離を長く乗る日を設けて、緩まないようにしつつ、心身ともにきつくならないように調教を重ねていきます」(田島師)
9/14 川崎・田島厩舎
14日は小向トレセンダートコースでキャンター調整を行いました。「カイバ喰いはよく、いい意味の余裕が馬体に見られるようになってきました。1開催スキップしたことがやはりよかったようで状態は右肩上がりです。徐々にではありますが、ようやく内面、外面ともに成長を遂げてくれている感じです。この分ならこれまでの調子を整える程度の調整から徐々に攻めに転じていけそうな感じです。当初は追い切り一本程度でレースに臨む予定でしたが、今の感じを見るとこれまでよりも負荷をかけられそうですし、今のところ今週中に15-15程度を乗ってみる予定です」(田島師)
9/19 引退
次走へ向けて、16日に終い1ハロンを13秒程度まで伸ばす追い切りを行ったところ上がりの歩様に多少の違和感が出たため、経過観察を行ってきました。日毎に腫れと熱感が強く出るようになったため、エコー検査を実施しました。その結果、左前脚に重度の浅屈腱炎を発症していることが判明しました。「前走あたりから馬がグッとよくなってきていましたし、この分なら今後の成長も含めて、今より2ランクも3ランクも上の走りができるだろうと考えていました。体質も強くなり、状態もアップしてきたので、さらに上を目指して、さらに上の走りを会員の皆様にお見せしたく思い、攻めの調教に転じたのですが、それがあだとなってしまったようです。これまでの整える程度の調整では問題なかったことを思うと状態のよさによるパワーアップが想像以上に脚元に響いたのかもしれません。いくらか脚元に負担のかかりやすい肢勢の馬なので、これまでも細心の注意を払って接してきて、今回の追い切りの前も入念に脚元を見ていたのですが・・・。エコーを見る限り、腱が伸びてしまった感じで、その際に腱が3箇所ほど断裂してしまったようです。セリにもご一緒させてもらっただけに思い入れのある馬で、ここ最近の成長からこれからが楽しみと感じていただけに非常に残念でなりません。出資いただいている会員の皆様にも早すぎる引退となってしまったこと、大変申し訳なくお詫びいたします」(田島師)デビュー以来、馬体の維持が難しく、田島寿一調教師、担当厩務員を中心に厩舎スタッフが懸命のケアを行ってきました。その熱意が実って、ここ最近は心身ともに充実一途でようやく積極的な調教を行える下地ができつつありました。その矢先のアクシデントだっただけに残念でなりませんが、程度的に再起は難しいとの獣医の見解もあり、田島寿一調教師と協議を行った結果、現役続行を断念して競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
シトラスパフューム Citrus Perfume(英語)
馬名由来: 「柑橘類の香水」の意。柑橘系の爽やかな香りのように、ファンの心を爽快にしてくれる走りを期待して。母名より連想。
2011/5/19 川崎