Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関係の面白そうな文献を紹介していきたいと思います。ただし、紹介するだけなので、興味を持ったら読んでね!

VTストームとβブロッカー

2018年05月28日 | 循環
Chatzidou S, Kontogiannis C, Tsilimigras DI, et al.
Propranolol Versus Metoprolol for Treatment of Electrical Storm in Patients With Implantable Cardioverter-Defibrillator.
J Am Coll Cardiol. 2018 May 1;71(17):1897-1906. PMID: 29699616.


あれ?
たしか、日本には、根拠が乏しくて高価なのに、すごく使われてるβ1選択性のβブロッカーがあったような。。。
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慈恵ICU勉強会 180522

2018年05月27日 | ICU勉強会
5月22日 小児の早期警戒システム(JC-JAMA)
5月22日 ICU薬剤師と患者予後(JC-CCM)


一つ目はICUナース、二つ目はICU薬剤師によるジャーナルクラブ。
結果そのものよりも、ここから何が考えられるか、が面白い研究だった。
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ATS 2018

2018年05月26日 | その他
毎年、この時期はATSで発表された集中治療関連の文献がonline pubされるので、さあ今年はいくつ来るかなと思って待っていたら、2つだけだった。
でも今週号のNEJMにそれっぽいのが2つ出ている気もする。そしてそっちの方が面白そうだ。
まあとりあえず、online pubのリンクを貼っておきます。

JAMA
Association of the Quick Sequential (Sepsis-Related) Organ Failure Assessment (qSOFA) Score With Excess Hospital Mortality in Adults With Suspected Infection in Low- and Middle-Income Countries

NEJM
Procalcitonin-Guided Use of Antibiotics for Lower Respiratory Tract Infection
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ICUに来る肝硬変患者の疫学

2018年05月25日 | 消化器・血液
Skurzak S, Carrara G, Rossi C, et al.
Cirrhotic patients admitted to the ICU for medical reasons: Analysis of 5506 patients admitted to 286 ICUs in 8years.
J Crit Care. 2018 Jun;45:220-228. PMID: 29604566.


JCCの昨日紹介した文献と同じ号に、今度はイタリアのデータベースであるGiViTIの研究が載っていた。
ANZICSやICNARCには劣るけど、チョコチョコ文献を出しているデータベース。286のICU、2002年からの8年間で40万例。なかなかである。
JIPADとしては、まずこの辺を目標にするのがよいのかも。
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ICUでのギランバレーの疫学

2018年05月24日 | 神経
Ancona P, Bailey M, Bellomo R.
Characteristics, incidence and outcome of patients admitted to intensive care unit with Guillain-Barre syndrome in Australia and New Zealand.
J Crit Care. 2018 Jun;45:58-64. PMID: 29413724.


大きなデータベースがあれば、稀だけど重要な病気の疫学情報を提供できますよ、という例。

JIPADはやっとこさ6万例に到達。ANZICSに比べれば屁みたいなもんですが、着実に前に進んでおります。
もしまだ最新の年次レポートを読んでなかったら、読んでもらえるとウレピーです。
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小児のHVHF

2018年05月23日 | 腎臓
Miao H, Wang F, Xiong X, et al.
Clinical Benefits of High-Volume Hemofiltration in Critically Ill Pediatric Patients with Severe Sepsis: A Retrospective Cohort Study.
Blood Purif. 2018;45(1-3):18-27. PMID: 29161713.


敗血症でCRRTが必要となった155例の小児のうち、62例が通常のドーズ(35ml/kg/hr)、93例がHVHF(50-70ml/kg/hr)でCVVHが施行された。予後を比較したが、二群間で差はなかった。

以前、成人のCHDが700ml/hrで回っている横で、乳児のCHDが1L/hrで回っているのを見た。
調べたり聞いたりしてみると、どうも日本中でこういうことが行われているらしい。

小児は専門ではないので分からないが、すごく間違っていること、少なくとも日本の外とは大きくかけ離れていること、が行われている気がする。

CRRTはそれなりに専門なので分かるが、CRRTのintensityとかdoseの話をするときに、透析流量と濾過流量は基本的に同じものとして扱う。もちろん少し違うけど、CRRTは水分と溶質のコントロールのために行うものなので、臨床的に大きな差はない。
どうもそこに混乱があるのではないか?
小児は専門外なので分からないが。
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慈恵ICU勉強会 180515

2018年05月22日 | ICU勉強会
5月15日 ARDSレビュー(JC-JAMA)

復習にどうぞ。
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心外術中の血圧ターゲット

2018年05月21日 | 循環
Vedel AG, Holmgaard F, Rasmussen LS, et al.
High-Target Versus Low-Target Blood Pressure Management During Cardiopulmonary Bypass to Prevent Cerebral Injury in Cardiac Surgery Patients: A Randomized Controlled Trial.
Circulation. 2018 Apr 24;137(17):1770-1780. PMID: 29339351.


心外術後患者の実に50%くらいはMRIで脳梗塞が見つかる。術中の血圧ターゲットによってその頻度を変えることはできるか、というRCT。ノルアドを使って(ポンプフローは固定)、MAPを40-50mmHgにするか、70-80mmHgにするかで比較したけど、脳梗塞の発生頻度は53% vs. 56%で有意差なし。

血圧ターゲット、流行中。ClinicalTrials.govを調べた人によると、しばらくこの流行は続くらしい。
楽しみ楽しみ。
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質の評価としてのICU再入室

2018年05月20日 | ICU・システム
Maharaj R, Terblanche M, Vlachos S.
The Utility of ICU Readmission as a Quality Indicator and the Effect of Selection.
Crit Care Med. 2018 May;46(5):749-756. PMID: 29394182.


イギリスのICUデータベースであるICNARCのデータを使った研究。結論だけ言うと、ICUの再入室率は施設のパフォーマンスとは関連が乏しい。

同様の結果を示した研究はいくつかある。最近の研究ではだいたい同じ結果。こういう研究のモチベーションは、国や自治体がICU再入室率を使って評価しようとするので、それは違うでしょと言うためだったりする、らしい。

そういう評価は日本ではされないので、別のことを考えてみる。
この患者さんは病棟に行っていいかどうか、満床なのでどの患者さんを退室にするか、再入室してきた患者さんについて前回の退室判断は正しかったかどうか、などなど、退室や再入室について議論する機会は少なくない。
でも、もしそれが患者予後に関係ないのだとしたら?

いやー、さすがにそれはー、うーん、どーだろー。
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ARDSの診断についてのRCT

2018年05月19日 | 呼吸
Goddard SL, Rubenfeld GD, Manoharan V, et al.
The Randomized Educational Acute Respiratory Distress Syndrome Diagnosis Study: A Trial to Improve the Radiographic Diagnosis of Acute Respiratory Distress Syndrome.
Crit Care Med. 2018 May;46(5):743-748. PMID: 29438110.


ARDSの診断の最大の問題点はレントゲンの所見。教育によりその問題点は減らせるか、ということをテーマにした研究。
オンラインで勉強してからテストを受けるか、テストを受けてからオンラインで勉強するかを無作為に割り付けた。つまりはテストの前に勉強すると点数が良くなるかを調べてみて、その結果は、58点と56点で有意差なし。

先日もこんな文献を紹介したけど、この問題を解決する方法ってあるんだろうか。もしないのなら、それを診断基準に含めるのは無理じゃないだろうか。もっと根本的な問題として、ARDSって名前をつけないといけないんだろうか。重症呼吸不全、ただしPEや気胸とかは除く、みたいな感じじゃダメだろうか。

敗血症もね、ちょっと似てる。重症の感染症じゃダメ?
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