こんなやつ。
(上の赤丸は再入室+死亡率、下は再挿管率)
これをICU在室中の全患者さんについて、1日1回作成して医師・看護師と共有している。
まだ全自動とは行かず、10-15分の作業を平日の朝に担当者にやってもらっている。
AIの臨床応用は、画像関連は診断補助なのでどれも便利そうだけど、未来予測についてはこんな話やこんな話もあり、一筋縄では行かない。だからどうなるだろうと最初はドキドキしていた。
で、半年経って、分かったこと。
まず、予測が臨床医のそれよりも正確なことがチョコチョコあること。すごく具合が悪いと思っていても予測は死亡率ほぼゼロで(その逆のパターンもある)、予測の通りになったり、予測はまだ抜管は早いと言っているのに抜管したら次の日に再挿管になったり。実際、全患者を毎時間予測しているのにAUROCが0.9を超えている項目もあるので、人間よりも正確(なことがある)のは当然と言えば当然。
そして、そういうことを何度か経験すると、人は予測を気にするようになることも分かった。最近のカンファでは、「予測も抜管はまだ無理だと言っているし、今日はやめておこう」とか、そういう会話が時々聞かれるようになった。もちろん、予測に従うべきとも従って欲しいとも思っていない。自分の判断と同じだったら少し自信を持てるし、違ったら改めて考えるきっかけを提供できる。そういう補助的な役割を担ってほしくて作ったのだけど、実際にそういうものとして使ってくれている。ちょっと嬉しい。
半年経って、微妙だなと思うこと。
「予測も抜管はまだ無理だと言っているし、今日はやめておこう」という判断がされた場合、予測がなかったらどうなっていたかというと、きっと行動は変わっていない。じゃあ自分の判断と予測が異なった場合はどうか。それは分からない。果たして予測は人の行動に影響を与えているのだろうか。与えていそうな気はするのだけど、ちょっと微妙。
半年経って、分からないこと。
それはもちろん、患者予後への影響。
とりあえず1年経ったら調べてみようと思っているが、まだしばらく先の話。
実際どんな感じで予測してどんな感じで使っているのか見たい人は、自治さいたまにお越しください。
近未来のICUが見られますよ。
なんてなー!
(上の赤丸は再入室+死亡率、下は再挿管率)
これをICU在室中の全患者さんについて、1日1回作成して医師・看護師と共有している。
まだ全自動とは行かず、10-15分の作業を平日の朝に担当者にやってもらっている。
AIの臨床応用は、画像関連は診断補助なのでどれも便利そうだけど、未来予測についてはこんな話やこんな話もあり、一筋縄では行かない。だからどうなるだろうと最初はドキドキしていた。
で、半年経って、分かったこと。
まず、予測が臨床医のそれよりも正確なことがチョコチョコあること。すごく具合が悪いと思っていても予測は死亡率ほぼゼロで(その逆のパターンもある)、予測の通りになったり、予測はまだ抜管は早いと言っているのに抜管したら次の日に再挿管になったり。実際、全患者を毎時間予測しているのにAUROCが0.9を超えている項目もあるので、人間よりも正確(なことがある)のは当然と言えば当然。
そして、そういうことを何度か経験すると、人は予測を気にするようになることも分かった。最近のカンファでは、「予測も抜管はまだ無理だと言っているし、今日はやめておこう」とか、そういう会話が時々聞かれるようになった。もちろん、予測に従うべきとも従って欲しいとも思っていない。自分の判断と同じだったら少し自信を持てるし、違ったら改めて考えるきっかけを提供できる。そういう補助的な役割を担ってほしくて作ったのだけど、実際にそういうものとして使ってくれている。ちょっと嬉しい。
半年経って、微妙だなと思うこと。
「予測も抜管はまだ無理だと言っているし、今日はやめておこう」という判断がされた場合、予測がなかったらどうなっていたかというと、きっと行動は変わっていない。じゃあ自分の判断と予測が異なった場合はどうか。それは分からない。果たして予測は人の行動に影響を与えているのだろうか。与えていそうな気はするのだけど、ちょっと微妙。
半年経って、分からないこと。
それはもちろん、患者予後への影響。
とりあえず1年経ったら調べてみようと思っているが、まだしばらく先の話。
実際どんな感じで予測してどんな感じで使っているのか見たい人は、自治さいたまにお越しください。
近未来のICUが見られますよ。
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