Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

Obesity paradoxに対する一つの答え

2018年08月05日 | その他
集中治療とは全然関係ないのだけれど。

Lee DH, Keum N, Hu FB, et al.
Predicted lean body mass, fat mass, and all cause and cause specific mortality in men: prospective US cohort study.
BMJ. 2018 Jul 3;362:k2575. PMID: 29970408.


Obesity paradox(簡単に言えば、太っている人は病気になりやすいはずなのに、病気になると予後がいい、という謎)って、ICUでもあるんだよね。脂肪細胞がどうこうとか推測はされているけど、理由を説明するような研究は読んだことがなかった。

この研究の結果はそれほど驚くものではなく、単に体重が重いって言っても、脂肪が多いのか筋肉が多いのかでは違うでしょ、というのを疫学的に示したもの。

もしかしたらICUの研究にも使えるかも、と思って読んだのだけど、腹囲が必要なことに気がつき断念。
でも逆に言えば、今からルーチンで腹囲を測れば研究になるよ。
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