Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

COVIDが重症化した時の治療量ヘパリンの継続投与

2023年06月05日 | COVID-19
非挿管患者にレムデシビルを使っていたけど悪化して挿管になった。レムデシビルはどうする、というのと同じ問題。
病棟患者では治療量ヘパリン、ICUでは予防量。じゃあ治療量のヘパリンが投与されていた病棟患者がICUに来たらどうする?

Bradbury CA, Lawler PR, McVerry BJ, et al.; REMAP-C. A. P. Investigators.
Continuation of therapeutic dose heparin for critically ill patients with COVID-19.
Intensive Care Med. 2023 May 31:1–3. Epub ahead of print. PMID: 37256341.


REMAP-CAPのサブ解析。Nは合計で72。ヘパリンは予防量に減らした方が良さそう。
これで逆の話になったら困ったけど。普通の結果でよかった。

悩むことはない。
重症患者ではレムデシビルもヘパリン治療量も使わない。
過去の治療内容は気にしなくて良い。
コメント
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