Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ブラジルとイギリスの敗血症患者の予後の違い

2019年01月13日 | ICU・システム
Ranzani OT, Shankar-Hari M, Harrison DA, et al.
A Comparison of Mortality From Sepsis in Brazil and England: The Impact of Heterogeneity in General and Sepsis-Specific Patient Characteristics.
Crit Care Med. 2019 Jan;47(1):76-84. PMID: 30247269.


粗死亡率を比較するとオッズ比は1.12、一般的な患者背景を考慮すると0.88、敗血症に関する情報を追加すると1.22になった。

投入する因子が変わると、予後が良くなったり悪くなったりする。国際比較ですら、こんな感じ。
当たり前といえば当たり前だけど、なんかアホらしくなってしまう。

正しい観察研究の施行方法とかさ、もちろん大事なんだけどさ、でもさ。

データベースの仕事をしている人間が言うことじゃないけどさ。
コメント
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