
『李小龍〜決戦五重塔』&『李小龍〜真・死亡塔』と書かれた2枚のDVD-R。
先週、私の部屋の奥の棚から出て来て、約10年振りに手に取ったこのDVD、元はBetaのテープでした。
今から約40年前に当時20歳だった龍熱青年がまだ稼働していたBetaのビデオデッキでVHSからBetaのテープにダビングしたもので、それを後年に私の知り合いがBetaからDVDに変換ダビングしてくれたのがこれらのDVD-Rなわけです。
実はこの『李小龍〜決戦五重塔』、20歳の龍熱青年がVHSデッキを2台並べて当時入手可能だった『死亡遊戯』関連の映像ソフトである『ブルース・リー死亡遊戯』(78)、『〜死亡遊戯』欧米公開版、『ブルース・リーの神話』(84)を駆使して、もし李小龍監督原案による五重塔ファイトを自分で編集したらどうなるか?をテーマに私が自分で各フロアのテイクを編集し、自分で本物李小龍の怪鳥音をダビングし、自分で打撃音などの効果音を入れた、言わば世界にたった1つのオリジナル編集版と言っていい『死亡遊戯』五重塔ファイト映像『龍熱的死亡遊戯』なのです!!
78版『死亡遊戯』の本物李小龍のアクションシーンは約11分でした。しかし『龍熱的死亡遊戯』の五重塔ファイトは何と約20分あります。
いま見直してみると画質も悪いし音声も聴き難いですが、製作から40年間に渡り、我ながらよくぞ今日まで紛失や破棄を免れ保管して来たと感嘆しています。
この『龍熱的死亡遊戯』の編集経験があったからこそ、1994年に発刊された私の記念すべきデビュー本「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」で最も反響が高かったデスゲーム検証企画「闇の中に誰も知らない『死亡遊戯』を見た!」で、私が『死亡遊戯』の未公開フィルムに関してあのような的確な考察が可能だったわけです。
つまり、この約20分の『龍熱的死亡遊戯』こそ、私こと香港功夫映画評論家知野二郎のライフワークである“『死亡遊戯』探しの旅”の原点中の原点なのです。
さらにこの『李小龍〜決戦五重塔』DVDには冒頭の『龍熱的死亡遊戯』の後にも、当時の龍熱青年がこの時入手可能だった様々な『死亡遊戯』関連映像や五重塔ファイトにあらゆる編集&怪鳥音変更などの冒険的かつ強引な試行錯誤を繰り返した無数のバージョンも収録されていました。
さて、この“『死亡遊戯』探しの旅人”である知野二郎の原点的映像『龍熱的死亡遊戯』ですが、今年も11月に開催予定の「龍熱トークライブ2023 」での本邦初の上映を考えております。
世界にたった1つの知野二郎編集による『龍熱的死亡遊戯』、その本邦初、そして恐らくは最後の上映、どうぞお楽しみに!!
My self edited Game of Death pagoda footages DVD which I made them almost 40years ago are found from my room.