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香港功夫映画と共に

恐怖の火星生命体 vs 6人の宇宙飛行士!ジェイク・ギレンホール&真田広之主演「ライフ」、いよいよ7月公開!!

2017-05-12 18:01:41 | 作品レビュー
さあ、今日は都内某所でダニエル・エスピノーサ監督、ジェイク・ギレンホール&真田広之主演「ライフ」(17)を試写で観て来ました。
この映画、「ライフ」なんて如何にもヒューマンタッチな題名ですが、その実態はあの「エイリアン」を凌駕する最兇SFホラーの大傑作でした!!もう私は最初から最後まで大興奮!!
国際宇宙ステーション(ISS)では世界各国から集結した6人の宇宙飛行士たち、女性指揮官キャット(オルガ・ディホヴィチナヤ)、医師デビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)、最年長でシステムエンジニアの日本人ショウ・ムラカミ(真田広之)、宇宙生物学者ヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)、航宙エンジニアのローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)、そして女性検疫官ミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)が歓声を上げていました。
何故なら彼らが火星で採取した土からアメーバ状の微生物が発見されたからです。「初の地球外生命体発見!」のニュースに地球は沸き立ち、アメリカの小学生から「カルビン」と命名された微生物は旺盛な食欲を発揮し急速に細胞分裂を繰り返すと、やがては半透明のヒトデ状の生物へと姿を変えます。
しかしまだその時、ミランダやジョーダンたちは知りませんでした。
このカルビンこそが筋肉と脳だけで構成された肉体でどんな状況下でも生き続け、多種に激しい敵意を持ち、既に火星の全ての生物を喰い尽くし制圧してしまった“究極の宇宙生物”である事を。
侵略を開始したカルビンは、ラボ内で生物学者のルーから電気ショックを受けると、突如ルーの手に凄まじい力で巻き着きルーの手をグチャグチャに破壊!唖然とする宇宙飛行士たち。
この時「待って!危険な生命体の隔離を最優先にすべきだわ!」とのミランダの主張を押しのけローリーがルーを救おうとラボ内に入りますが、カルビンは瞬時にローリーに襲いかかりローリーを無残に殺害すると、天井のスプリンクラーの隙間からラボ外に逃走します!
ここからISSの船内に潜むカルビンと宇宙飛行士たちの密室的空間の中での息詰まる闘いが火蓋を切りますが、カルビンは徐々に巨大化を遂げ、1人、また1人と宇宙飛行士たちはカルビンの餌食となっていきます。
そして残されたミランダたちは自分たちの生存がもはや絶望的である事、そして燃料が欠乏したISSが地球の大気圏へと降下軌道を辿り始めている事に愕然とするのでした。
「カルビンがこのまま地球に到達したら・・・人類は滅亡するわ。それだけは・・・それだけは何としても防がないと!」
ミランダ、ジョーダン、そしてムラカミたちは自分たちの命と引き換えにこの“無敵完全生命体”を地球から遠く引き離そうと試みますが、恐るべき生存本能を秘めたカルビンは激しい敵意と獰猛な食欲と共にミランダたちを絶望のドン底へと追い詰めていくのだった・・・!!

近年これほど怖いSFホラー映画があったでしょうか。全編に渡って作品全体を覆う暗く重い絶望感と恐怖。
私はSF映画でこれほどの恐怖感を味わったのはあの「エイリアン」(79)以来です。確かに女性検疫官ミランダに扮したレベッカ・ファーガソンがカッコイイですし、ショウ・ムラカミ役の真田さんもカメオ出演どころか流暢な英語と共に大活躍します。
しかしこの「ライフ」のミランダには「エイリアン」の女戦士リプリーのようなヒロイン然とした勝利どころか、その映画の最後の最後には余りにも恐ろしい衝撃の運命が待っているのでした・・・。
「エイリアン:コヴェナント」(17)と同時期の公開となるこの「ライフ」、私こと龍熱にとって文句なく現時点での今年のベストムービーとなりました。ハッキリ言ってこの映画、龍熱のお薦めです。
この「ライフ」は7月8日から絶望と絶叫のロードショー公開との事です。決してお見逃しなく!!

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