パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

チキンロースターを使って鶏の丸焼き

2012-02-18 12:11:58 | BBQ
グニャグニャした鶏皮は旨くない。やはり鶏皮はパリッとしていないといけない。鶏丸をオーブンでスキレットに普通において焼くと下半分の皮はグニャグニャになってしまう。この防止には360度あらゆる方向から熱を加えるのが良い。そのため宙に浮かせて焼く、それが正しい鶏の丸焼法らしい。ロティサリー(回転焼き)やビア缶チキンは理にかなっている。

ロティサリーオーブンは鶏の丸焼きや塊肉の調理には良い機械であり、アメリカでは安い物は100ドル以下で購入出来るほどありふれた機械だ。しかし日本では業務用の物以外入手困難だ。故障を考えると個人輸入もためらわれる。どうしてメーカーはこの機能をオーブンレンジにつけないのだろう。鶏の丸焼きや塊肉のローストを普段食べる習慣が日本には無いためか。

子供と一緒に勉強した社会科によると日本で肉をたくさん食べるようになったのは高度経済成長以降らしい。肉を一般的に食べるようになったが、核家族化、共働きで個食が進み丸焼きや塊肉の出番が無くロティサリーは必要なかったと言うのが真相だろう、とまあパリッとした皮の鶏の丸焼きを作るのにあれこれ考えても始まらない。ビア缶チキンも考えたが、缶の塗装が気になってできない。なんか塗料が熱で溶けて体に悪そうだ。

ビール缶を使わなくともバーチカルチキンロースターなる物がストウブから発売されているらしい。でも1万円以上する。2つ焼き仕様の陶器製の物だったら個人輸入で送料込みでもその半値で購入出来る。早速、購入して使ってみた。中国製だった。この製品は2度も太平洋を渡ったのか、、だったら日本でも売ってよ、と言いたくなる。

このチキンを差し込むツボにビール、ワイン、コーラ、ドクターペッパーやジュースを入れてオーブンで焼く。焼き時間、温度は170-180度1時間半から2時間。実に単純。




ただデカい。斜めにしてやっとガスオーブンに入れられるぐらい。でもリンナイ卓上ガスオーブンと比べればオーブンレンジは横が広いので大容量の機種だったら大丈夫だろう。



ツボに赤ワインを入れて皿に色々野菜をのせて焼いてみた。皮はパリパリ、肉はしっとりしてとても旨い。肉汁はほとんどツボに落ちるのでツボの肉汁から脂を取ればソースになる。これはたいへん便利だ。グレービーを作らなくてもよい。皿に野菜をのせたが乾いて焦げてしまった。皿にはジャガイモ以外のせない方が良いと思う。玉ねぎなど焦げやすい野菜は鶏とツボにつめればいいだろう。




チキンは約1kgのを使用

1)ブライニングとして3%食塩水に1~2時間つける

2)水けをきってシーズニング コショウ、砂糖大1/3 ナツメグ、ガーリックパウダー
  バターを皮下によく練りこむ

3)ロースターに鶏をセットして首のところの穴をアルミフォイルでふさぐ。
野菜をしきつめ180℃1時間半焼成

4)オーブンから取り出し、10分おいてから切り分ける