輝くような展望の山を 後ろ髪引かれながら降りることにする。 今度元気があったら樹氷を見に来よう。
どこまで降りるって? あの下の方 遠くに見える里まで下りていくんだよ。
ひえ~~っ 長いなぁ
下りは 乳岩分岐まではピストン。 同じ道なのだけれど おかしいね。 下りという安心感と 陽の当たり方の違いからか 行きとは違った顔を見せてくれる。
思わず停まって深呼吸したくなる空間がある。
下山道 緑の入口が口を開けて待っている。
ここですばらしい展望とはお別れ。 緑がきらきら光っている長い長い下り道に入っていく。
人が下の方で豆粒のように見える。 こんなにあがってきたんやねぇ そりゃきついはずだよ。
ひたすら下ること やはり4-50分かかったのではないだろうか? 乳岩の分岐にやってきた。ここからは谷沿いにひたすら降りて行くわけである。しかし標高差600近い下りである。 気を付けて降りんとあかん
初めは木の下り階段 ずっとこれでいけるかと思ったらだんだん岩ごろの嫌な道になってくる。
何とも歩きにくくていけない。 足もくじきそう。 一番まいったのは 岩ごろの道に限って細くて 足下が見えないくらいのところもある。藪こぎというほどではないけれど にょろさん踏んだらどうしよう? なんだか怖くて足が進まない。
まいったなぁ いつまで続くのだろう?
やがて 岩ごろがなくなったと思ったら沢を渡るようになる。水量の多い沢ではなく 枯れているでもなく 足下はいつもじっとりと濡れている。
杉と思われる枝の取り払われた枯れ木が一杯で いかにも何かいそう。 嫌だなぁ
前を行くおじさんが 「足下悪くって嫌な道だったなぁ」と
それでも 人がそばにいるのは何となくうれしい。 しばらくは着かず離れず 時々話をしながら進む。
高見杉 樹齢700年 でかすぎてカメラに入らない。 離れて撮ろうと思ったけれど 今度は他の杉が邪魔して 隠れてしまう。
すぐ脇に避難小屋があるのだけれど ちょっと薄気味悪くて使う気がしない。
ここまで分岐から50分ぐらい。まだ300メートル降りなくてはいけない。 ふぅ
フタリシズカ 今までもいっぱいあったけれど 花が絡み合っていて まだ分かれていない 一本だけのフタリシズカが多かった。
萼なのか 葉なのか変わった形のウツギ
ここでみただけだったけれど。
当たりがだいぶん明るくなってきた 森の深いところを抜けて 里に近づいたかもしれない。 でも気配が感じられない。
ここからは 道はかなり良くなったけれど ひたすら階段を下りていく。 もうすこしだ
やがて 真っ赤な橋に出てくる。
丹の浦橋
そこを越えると川沿いを少し歩いて 村営たかすみの湯へ
お約束の時間より40分前に着いた。 はぁ やれやれ
ジオンさんが言っていた。綺麗な形の山はきついのよ
本当だった。