第11話
インカーとの食事の席に、ジョットを伴うことにしたリリー。念入りにメイクをし、「今夜は面白い夜になりそう」と嘯きます。同じように意気揚々と現れたインカーとジョット。ジョットの姿に怒りを露にするインカーでしたが、リリーに「嫌なら帰れば」とあっさり言われてしまい、怒り心頭です。一方その頃、スアとウェーンも食事をしていました。「この歌、好きなんだ」というスアに、まったく興味も示さないウェーン。「恋の歌は嫌い?」と尋ねられ、「私は人を愛したことなんてない」と突っぱねます。バンコクでは、しぶしぶ席を立ったインカーが、リリーを部屋まで送ったジョットをひそかに待ち伏せしていました。リリーを巡って当然のように殴り合いになる二人。互いに銃を突きつけあいます。
人の気配に、ジョットとインカーはケンカをやめます。「近いうちに、絶対決着をつける」と凄むインカーに不敵な笑みを見せるジョット。一方そのころスアとウェーンは、ホテルから程近い島へ向かっていました。強引についてきたスアにペースを乱されまくりのウェーン。花屋でひとり店番をしていたメームの前に、ジャンダーラーがやってきます。ウェーンとスアがそれぞれひとりで出かけたと聞かされ「偶然が過ぎるとは思わない?」と意味深なことを言い出し、メームは嫌な気分に。その頃スアたちは突然の夕立に、木陰で雨宿りをすることに。ふとした口論からもみあいになり、スアはとうとうウェーンに「愛してる」と告げてしまいます。「君はどう?」と尋ねられ、静かに目を閉じてしまうウェーン。
とうとうお互いの気持ちを確認しあったスアとウェーン。ビーチで夕食をとりますが、ウェーンはメームからの電話を取ることができません。「メームの話はしないでおきましょう」と言うウェーンに、スアもうなずきます。バンコクでは、メームが連絡の取れないウェーンとスアに次第に不安を募らせていました。ジョットからの電話に「昨日会ったのにもう会いたいなんて・・・」などと返すリリーの言葉にも敏感になってしまいます。夜、「いつかはみんなそれぞれに恋をして、別々の人生を歩むのかな」と将来の話をするメームとリリー。「それが自然だから」と話すメームに寂しさを隠せないリリー。その頃スアは、本来の調査対象とホテルで遭遇。さりげなくウェーンとは別行動にはいります。
メームからの電話をとうとう取ったウェーン。「今どこで、誰といるの?」と聞かれ、思わず言葉に詰まるウェーン。ウェーンの混乱ぶりからメームはウェーンが恋人といるのではないかと確信します。「そういえば、父さんから仕事の電話があったわ」と言われ、そうそうに話を切り上げたウェーンは、エージェントから仕事を請けます。依頼相手は同じホテルに滞在する男ですが、なんとスアの調査対象もその男でした。いつものように滞りなくターゲットを始末するウェーン。なんとなく不審な動きに感づいたスアは、銃声に慌ててターゲットの部屋へと向かいます。逃げようとする殺し屋を追い詰めるスア。追っ手と対峙したウェーンは、相手がスアであることに愕然とします。
なんだかんだでスアを受け入れてしまうウェーン。。。
やっぱりタイの女は押しに弱いんですね・・・。かなり強引だったスアのアプローチに、なんだかんだで結局平成を保ちきれなかったウェーンが可愛かったです。その後は普通にラブラブディナーを楽しむあたりがなんか(苦笑)。「メームとは友達なだけ」というスアでしたが、やはりこのことはちゃんとメームにも話さなければなりませんね。今回の話は、音楽がよかった!冒頭リリーが念入りにメイクを施すシーンでの曲は、リリー役Bestの出世作、Mos主演「クワームラップ・コーン・スーパースター」でしたし、スアとウェーンがビーチで食事をする際の曲は「マイ・グラー・ボーク・ラック(告白なんてできない)http://tem2song.blog121.fc2.com/blog-entry-561.html」、歌詞の内容が揺れるウェーンの心情にうまくマッチしていましたね。「君は姉妹のなかでも、一番キレイだよね」とスアがウェーンを口説くシーンでは「タゥー・スワイ(美しい人)http://tem2song.blog121.fc2.com/blog-entry-474.html」。ベタだけど、なんかいい感じでしたね。
第12話
スアに追いかけられるウェーン。自分の素性がばれるわけには行きません。威嚇射撃されながらも次第に追い詰められていきます。前は壁、後ろはスア、絶体絶命のウェーンは、とっさに服を脱ぎ、「サーイサモン」から「ウェーン」へと戻ります。「銃声がしたんだ。犯人を見なかったか?」というスアに「なにも知らない」としらを切るウェーン。釈然としないながらも、スアはウェーンの言葉に納得した様子を見せます。一方リリーは、インカーからの誘いを「店が忙しいから」と断り、ジョットとデートに。自転車に乗ったり、山中をハイキングしたり、楽しい時間を過ごします。しかし店に電話を入れたインカーは、リリーが嘘をついていたことを知り激怒。なんとなくジョットの存在を勘ぐります。
ジョットとリリーは、年齢相応の若者らしくデートを楽しんでいました。昼寝をしていたところに急な夕立が。慌てて雨宿りをする二人でしたが、大きな雷鳴にリリーは悲鳴を上げて怖がり、思わずジョットに抱きついてしまいます。「雨と雷ほど怖いものなんてないわ」と、過去の記憶を手繰るリリー。「降りしきる雨と、大きな雷のなか、私は逃げ続けた。怖くてたまらなかった」と、自分がサーイサモンの一員となったきっかけを作った夜のことを思い出すリリー。感情を高ぶらせ、思わず涙を流すリリーを、ジョットは優しく慰めます。「これから先は、僕がすっとそばにいて守ってあげる」というジョットの言葉に、リリーはようやく落ち着きを取り戻し、笑顔を見せます。
リリーの部屋に忍び込み、リリーの帰宅を待っていたインカーですが、予想通りリリーがジョットと過ごしていたことを知り激怒。部屋に戻ってきたリリーにナイフを向けます。リリーも怒って「やりなさいよ」と銃を向けます。「あんたのことなんか絶対に好きにならない」と激しくインカーを責めるリリーに、インカーは引き下がるしかありません。一方、スアと連絡が取れないことでメームは日増しに焦りを感じていました。ウェーンに電話を入れますが、メームにスアとのことはとても言えないウェーン。夜、スアとベッドをともにしたウェーンでしたが、夜明け前そっとベッドから抜け出します。ウェーンがいなくなったことに気付いたスアは「私たちの関係は、これで終わり」という置手紙を見つけます。
スアの店に電話をするメームは、スアがちょうど戻ってきたところだとジョットに言われようやくほっとします。「どうして連絡をくれなかったの?会いたかったのに」というメームに、スアは言葉を詰まらせます。スアの話もろくに聞かず「今から店に行く」と言い出すメーム。一方、ようやく店に戻ってきたメームに、「彼氏との旅行どうだった?」と無邪気に尋ねるリリー。動揺を隠しながらも「誰がそんなことを」と言うのが精一杯のウェーン。「ちょっと休ませて」と奥へひっこんでしまったウェーンは、鏡の前で「しっかりしなくちゃ。私たちの関係は、もう終わったのだから」と、スアとの決別を改めて自分に言い聞かせます。
このふたりのラブラブ度も上がっていきます。
もう時間の問題という感じですが・・・なにも知らずにいるメームが可愛そう。スアもちゃんとメームに自分の気持ちを言わなくちゃダメですよね。そしてリリーへの気持ちが憎しみに変わりつつあるインカー。ジャンダーラーと結託してサーイサモンたちへの復讐を開始するのも時間の問題でしょう。なにも知らないといえば、ジョットもリリーの正体なんて知らないわけで・・・リリーに本気になりつつあるであろうジョットが、リリーもサーイサモンの一員だと知ったら・・・。なんだかこのドラマは(当たり前だけど)すべてのストーリーが破滅へ向かっているような気がして、たまにすごく辛くなりますね。やっぱりドラマはハッピーエンドがいいですよね~。
第13話
スアはサーイサモンらしき暗殺犯を取り逃がしたことを上司に報告。追いかける途中、香水の香りに気付いたことを話します。「どこで嗅いだかは思い出せないけど、よく知った香りだった」と言うスア。しかしどうしてもその香水を使っていた人物が思い出せません。一方、旅行から帰ってきてから様子のおかしいウェーンを、メームとリリーは心配していました。「隠し事はなしという約束でしょう」という二人に、ウェーンは言葉をつまらせます。ウェーンと話をしようと、店にやってきたスア。メームが席を外したすきに「もう私たちの関係は終わりにして」と必死に訴えるウェーン。メームに悟られないよう、理由を作って外へでます。心配して様子を見にきたリリーについ八つ当たりしてしまい、動揺するウェーン。
メームと食事に出ても、心ここにあらずのスア。そんなスアにメームは嫌な顔一つ見せず、明るく振舞います。「話したいことがある」と切り出したスアは、メームのことは年下の友達としか思えないことを正直に話すのですが、メームは「分かってる。前の奥さんのことが忘れられないのでしょう」とスアの本心を一向に汲み取りません。「いつかちゃんと付き合えるようになるまで、喜んで待ってる」というメームに、スアもそれ以上のことが言えなくなってしまいます。気分の優れないウェーンは、部屋に閉じこもり、リリーに「誰か来てもいないと言って」と言います。心配したリリーは「なにかあるなら話して」と再度ウェーンに言うのですが、ウェーンはひとりで悲しみを抱える覚悟でいました。
スアに告白したことをリリーに話すメーム。思わずウェーンは聞き耳を立ててしまいます。「昔の奥さんが忘れられないって」と明るく話すメームに、ほっとしたものの「他の人を好きになれないくらい愛していたのね」とスアに同情するメームの言葉にウェーンはハラハラしてしまいます。スアはウェーンに何度も連絡をとろうとしますが、ウェーンは電話にも出ず、店に電話してもメームがとってしまうため何も話すことができません。メームが店を出た隙にそっと店に立ち寄ろうとしますが、偶然スアが来ているのに気付いたウェーンは隠れてしまいます。「彼が来たら、いないって言って」とリリーに口止めしますが、用件を聞こうとしたリリーを、再びつい責めてしまいます。リリーはそんなウェーンに不信感を持ち始めます。
花の配達のついでにスアの店に立ち寄ったメーム。ジョットからスアの留守を告げられ、しかたなくお土産に持ってきたお菓子を置いて帰ります。メームの姿に気付いたスアはとっさに隠れてしまいます。店に戻ってジョットから「さっきメームが来たのに」と聞かされても、たいして気のないそぶりを見せるスア。店に戻ったメームは、スアの店に立ち寄ったけど留守だったと話します。「スアさんならさっき・・・」と話しかけたリリーをとっさにとめるウェーン。わけが分からないながらも話をごまかしたリリーでしたが、ウェーンがなぜスアと接触したがらないのか、メームにスアのことを隠すのか分かりません。
サーイサモンのこと、ウェーンのことで頭が一杯のスア。
もし自分がスアの立場だったとしたら・・・いきなり理由もろくに話さずあっさり別れを告げられても、納得できないのは当然ですよね。タイドラマにはこういった「理由は言えないけど別れた、でも好き」みたいな女性がしょっちゅう出てきますけど・・・こういう役が多いから私、あんまりビー・ナムティップに共感が持てないんですけどね。ノーテンキなほど前向きすぎるメームのほうが、よっぽど素直でかわいいと思うのは私だけでしょうか。サーイサモンらしき女の香水と、ウェーンの香水が同じことに気付いたら、スアはどうするのでしょう。OPで、愛し合う二人が銃を向け合うシーン、何度見ても胸が痛いのですが・・・。
第14話
ウェーンの様子がおかしいことを、リリーはジョットに相談します。ジョットもまた、スアがメーム以外に気になっている女性がいることを話します。スアの気になる人というのは、ウェーンではないかと気をもむ二人。お互いにウェーンとスアをそれとなく監視していようという話に落ち着きます。一方スアの店を訪れたメームは、出かけようとしたスアに冷たくあしらわれ、ショックをうけて戻ってきます。「冷たくされた。昔の彼じゃないみたい」と涙を流すメームに、ウェーンも混乱。そこへ電話がかかってきます。とっさにリリーに自分はいないと言うよう目配せするのですが、「大事な話があるから」と電話を取り次がされてしまいます。「出てきてくれないなら、今から店に行く」というスアに、しぶしぶウェーンは外へでます。
待ち合わせ場所で顔を合わせたウェーンとスア。「言ったでしょう。私たちの関係は、とっくに終わったこと」とスアに食って掛かるウェーンに、スアは「メームを好きになることはない。君と付き合えないからって、メームと付き合うわけじゃない」と正直に話します。「今は傷つくかもしれないけど、いつかちゃんと分かってくれる」というスアの言葉に、ウェーンもとうとう納得。抱き合った拍子に、スアはウェーンの香水の香りに気付きます。一緒に車に乗り込むウェーンとスアの姿を、ジャンダーラーがこっそり見ていました。さっそくメームに詳細を話します。「バカじゃないの!」と怒って電話を切ったメームでしたが、一部始終を聞いたリリーが驚く様子に「あんたまで信じるなんて!」とすっかり気分を害してしまいます。
ウェーンとスアがやはり会っていたらしいということをさっそくジョットに報告するリリー。「ジャンダーラーが見ただけの話だろう」とにわかには信じられないジョットでしたが、リリーはメームの気持ちを考えると気が重くなります。スアの行動を逐一監視するようジョットに懇願するリリー。「できるわけがない」と渋っていたジョットでしたが、最終的には根負けしてしまいます。翌日、早速誰かと機嫌よく電話で話しているスア。ジョットはこっそり聞き耳を立てますが、結局相手は分からずじまい。それとなくスアに相手を尋ねてみますが「今はサーイサモンを追うことに全力をかけよう」とはぐらかされ、もう一度データベースからサーイサモンの正体をあぶりだそうとします。
スアについて一緒に外出するジョット。リリーと約束をしていたため、リリーのいる店まで送ってほしいとそれとなく訴えます。スアにウェーンの存在を白々しくアピールしますが、スアはとくに変わった様子もなく、聞き流してしまいます。しかしジョットが車から降りた後、スアと、店の中にいたウェーンはそっと目配せしあうのでした。店に入り、今度はウェーンに「P'スアと一緒に来たんだけど・・・」とアピール。「そう?」とこれまたウェーンに聞き流され、たまりかねたリリーがジョットを連れ出します。しばらくして店から出てきたウェーンを、物陰からそっと伺うふたり。ちょうど戻ってきたメームと鉢合わせになるウェーンでしたが、そのまま何事もなかったかのように外出してしまいます。
ジャンダーラー役Ice、今回も絶好調です!
ウェーン、押しに弱すぎ!!この押しの弱さがタイ人女性の特徴なんでしょうか。そしてジョット、リリーに弱すぎ!!なんだかんだで結局言いなりになってしまう様子がおかしいですね。しかしスアは、ウェーンにあれだけ言ったものの、まだメームに本当のことは言えずにいます。なにも知らず、一途にスアを思っているメーム、なんだかとっても可哀想。ジャンダーラーの言葉なんてまったく信じていないわけですが、本当のことを知ったらきっと傷つくでしょうね。怒りの矛先はウェーンに向くのか、スアに向くのか。ところで、ウェーン役ビー・ナムティップ、せっかく長身で足がキレイなのに、今回ヒールの靴を履いていませんよね?!やはり(あまり大柄でない)スア役テーンにあわせているのか??