第27話
ブリラックに倒され気を失ったままのウィスートとパリンヤー。魂となったパッタマーは、必死に二人を助けようとします。ウィスートにすがりつき、何度も名前を呼ぶうちとうとうウィスートは意識を取り戻します。つかの間の再会を喜ぶふたりでしたが、パッタマーは「今すぐに逃げて」と言い残し、姿を消してしまいます。パリンヤーも目を覚まします。パッタマーを助けようとするウィスートでしたが、「先にブリラックを倒そう」と促され、ひとまず外へ。ブリラックは読経の力で動きを封じられ苦しみにもがいていました。ホテルの外に灯油が撒かれ、パリンヤーは火をつけます。
ホテルはブリラックごとどんどん燃えていきますが、そこへブリラックに呼ばれたマーリサーが邪魔に入ります。読経の力が一瞬弱まった隙を突いてブリラックは嵐を呼び、雨を降らせ火を消そうとします。急に天気が荒れ始め、船上のマユリーは困惑。必死に剣を抱え船を進めます。ブリラックの降らせた雨でとうとう火は消えてしまい、危険を感じたパリンヤーは村人たちを避難させます。ウィスートがとめるのも聞かず、ブリラックと一対一の勝負に挑むパリンヤー。
ブリラックは杖を振り上げ、パリンヤーめがけて振り下ろそうとしたその瞬間、マユリーが剣を持って現れます。「危ないから下がって!」というパリンヤーに「私はみんなを助けにきた」と告げるマユリー。マユリーの持った、かつて自分が処刑に使っていた剣を見てブリラックは表情を変えます。しかしまたマーリサーが邪魔に入り、マユリーは剣を落としてしまいます。マユリーに狙いを定めたブリラック。パリンヤーは剣を広い、ブリラックに向き直ります。剣を振り上げたものの「私は処刑人ではない」と静かに語るパリンヤー。隙をついて襲い掛かってきたブリラックに、深々と剣がつきささります。
呆然としながらも激しく苦しみだすブリラック。剣を刺したまま、姿を消してしまいます。マユリーの無事を確認し、マーリサーからも邪気が抜けていきます。ブリラックが自分の棺おけのもとへ戻ったことを悟ったパリンヤーは、もう一度ホテルに火をつけます。「私は王だ。この私が負けるはずはない。私が死ぬなんてありえない」と必死に苦しみに耐えるブリラック。しかし炎の勢いはおさまることなく、とうとうブリラックのもとまで火が迫ります。苦しい形相を浮かべたまま、ブリラックは炎に飲み込まれていきます。
処刑に使っていた剣には、ブリラック自身の念が強く込められているのです。
とうとうブリラックとの戦いに決着がつきました。これですべてが終わったとは思いませんが・・・でもホテルもなくなったことだし、ひとまずは安心、ということなのでしょうか。依然魂と肉体が離れたままのパッタマーが気になりますね。ウィスートとの愛を確かめ合うシーン、よかったです。ブリラックが消えてしまえば、きっとパッタマーの魂も肉体に戻ってこれるはず。ブリラックに操られていたマーリサーも、どうやら元に戻りそうですね。いじわるで自分勝手なマーリサーでしたけど、今後はぜひ改心してもらいたいものです。予告では冥界で自分が手にかけた人物たちと再会を果たしていたブリラック。どうかこのまま無事に成仏してほしいものですが・・・。
第28話(最終話)
炎の中で力尽きようとしていたブリラックの前に、かつて自分が手にかけたパン、プルアン、呪術師トゥーム、トゥームの師である高僧が現れます。「私たちは、あなたのことを許します。剣を置いて、自由になりなさい」と促す高僧の言葉に、ブリラックは反発。剣を手に襲い掛かろうとするのですが、力が出ません。慈悲の光を浴びてブリラックの心のなかが少しずつ変わり始めています。「こんな私を、許すというのか」自分に湧き上がった不可解な感情を振り払うかのように、懇親の力を振り絞り立ち上がろうとしますが、身動きが取れません。
「許す」という言葉が自分にかけられることに戸惑うブリラック。そこへパッタマーが現れます。「情けです」と静かに言うパッタマー。「あなたに対する慈悲の心がそうさせるのです」と、話を続けます。「あなたにも情けの心というものがあるはずです」というパッタマーの言葉に、戸惑いながらも安心した表情を見せるブリラック。自分に「慈悲」というものを教えてくれた者たち、そしてパッタマーに感謝の気持ちを述べ、ブリラックは静かに床へと崩れ落ちます。ブリラックの最期を見届けたパッタマーは、光となって姿を消します。
眠ったままのパッタマーの肉体を見守っていたメイドたちでしたが、急にパッタマーの体が動きだします。驚いておろおろする二人でしたが、ふと、パッタマーは目を開けます。「お嬢様が戻ってきた!!」と大喜びするメイドたち。パッタマーも、戻ってこられたことを喜びます。後日、あらためてブリラックの魂を弔った一同は、灰を海に流しにやってきます。「あなたの心に慈悲の気持ちがある限り、私はいつでもあなたのことを待っています」と笑顔で呼びかけるパッタマー。すべてのことが終わり、一同の表情に久しぶりに笑顔が戻ります。
ブリラックとの関わりですっかり精神が子供の状態に戻ってしまったマーリサーは、バンコクで療養することに。チンチャイは改めてパリンヤーにマユリーのことを託します。「命を懸けてマユリーを守ります」と力強く話すパリンヤー。パッタマーとウィスートも、お互いの深い絆を確認しあいます。再びこの地でホテルを始めることを誓い合う一同。成仏したブリラックは、今まで「慈悲の心」というものがなかった自分に、慈悲の心が生まれたことを改めて仏に感謝し、祈りを捧げます。ブリラックを見下ろす大仏の瞳は、慈悲の光にあふれていました。
パッタマーの腕のなかで、静かに最期のときを向かえるブリラック。
すべてが丸くおさまった素敵なエンディングでしたね。慈悲の気持ち・・・相手を思いやり、いつくしむ心を持ち合わせていなかったブリラック。しかしその慈悲の心を持つことで、心安らかになれることを初めて知るわけです。相手を憎んだならば、その分相手にも憎まれることが当然だと考えていたブリラック。しかし憎んだ相手が、自分を許し、慈しんでくれるという経験を経て、今までの自分がいかにおろかな存在だったかを知るブリラック。「私は王として、慈悲の心を持ちたいと思う」と仏に祈りを捧げる姿・・・以前より、堂々と威厳に満ちていましたね。パリンヤーとマユリー、パッタマーとウィスートもうまくまとまって、最後はタイドラマらしい、安心のできるエンディングでした。
「幽霊ホテル」ということで、CGのクオリティの低さ等、気になる点は多々あったながらも、こういうドラマって、タイ人の死生観というか、信教の深さを感じることが出来て私は結構好きなんですけど・・・今回は人気俳優チャークリット主演、ということもあり、本当に最後まで楽しく見ることが出来ました。やっぱりチャークリット、カッコイイ!そしてドラマ初主演のNamcha、時代設定によるところが大きいながらも、かなりのイメージチェンジになったのではないでしょうか。ウィスート役Tonもすごく良かった!ドラマ出演を重ねるたびどんどん良くなっていますね。5chドラマの幽霊モノ、といえば、金曜日の「Sen...」が浮かびますが、「Sen...」の音楽が時々流れたりしてたのも自分的んは印象よかったです。
そして3/31からは、テーン・サクシット主演、ビー・ナムティップがお相手のドラマ「จับตายวายร้ายสายสมร/jap tai wai rai sai samoon(悪運を断ち切る愛の絆 絶対に離さない)」・・・訳微妙ですが(笑)、なかなかクドそうなドラマがスタートになってます。テーン主演ということで・・・私実は、ちぃ兄ちゃん(P'テーンのこと・・・人気番組『3num3munn』では三兄弟の真ん中なので)のドラマちゃんと観たことないんですよ。なのでこれも超楽しみ!!もちろん毎日レビューしていきますので、お楽しみに!!金曜日「Sen...」でおなじみNatも出演してますし、Exactの美少女女優Bestちゃんも出演するようです。アクション物なので、チャークリット主演の「ヌアメーク(3ch)」と平行して観るのもいいかも。
ブリラックに倒され気を失ったままのウィスートとパリンヤー。魂となったパッタマーは、必死に二人を助けようとします。ウィスートにすがりつき、何度も名前を呼ぶうちとうとうウィスートは意識を取り戻します。つかの間の再会を喜ぶふたりでしたが、パッタマーは「今すぐに逃げて」と言い残し、姿を消してしまいます。パリンヤーも目を覚まします。パッタマーを助けようとするウィスートでしたが、「先にブリラックを倒そう」と促され、ひとまず外へ。ブリラックは読経の力で動きを封じられ苦しみにもがいていました。ホテルの外に灯油が撒かれ、パリンヤーは火をつけます。
ホテルはブリラックごとどんどん燃えていきますが、そこへブリラックに呼ばれたマーリサーが邪魔に入ります。読経の力が一瞬弱まった隙を突いてブリラックは嵐を呼び、雨を降らせ火を消そうとします。急に天気が荒れ始め、船上のマユリーは困惑。必死に剣を抱え船を進めます。ブリラックの降らせた雨でとうとう火は消えてしまい、危険を感じたパリンヤーは村人たちを避難させます。ウィスートがとめるのも聞かず、ブリラックと一対一の勝負に挑むパリンヤー。
ブリラックは杖を振り上げ、パリンヤーめがけて振り下ろそうとしたその瞬間、マユリーが剣を持って現れます。「危ないから下がって!」というパリンヤーに「私はみんなを助けにきた」と告げるマユリー。マユリーの持った、かつて自分が処刑に使っていた剣を見てブリラックは表情を変えます。しかしまたマーリサーが邪魔に入り、マユリーは剣を落としてしまいます。マユリーに狙いを定めたブリラック。パリンヤーは剣を広い、ブリラックに向き直ります。剣を振り上げたものの「私は処刑人ではない」と静かに語るパリンヤー。隙をついて襲い掛かってきたブリラックに、深々と剣がつきささります。
呆然としながらも激しく苦しみだすブリラック。剣を刺したまま、姿を消してしまいます。マユリーの無事を確認し、マーリサーからも邪気が抜けていきます。ブリラックが自分の棺おけのもとへ戻ったことを悟ったパリンヤーは、もう一度ホテルに火をつけます。「私は王だ。この私が負けるはずはない。私が死ぬなんてありえない」と必死に苦しみに耐えるブリラック。しかし炎の勢いはおさまることなく、とうとうブリラックのもとまで火が迫ります。苦しい形相を浮かべたまま、ブリラックは炎に飲み込まれていきます。
処刑に使っていた剣には、ブリラック自身の念が強く込められているのです。
とうとうブリラックとの戦いに決着がつきました。これですべてが終わったとは思いませんが・・・でもホテルもなくなったことだし、ひとまずは安心、ということなのでしょうか。依然魂と肉体が離れたままのパッタマーが気になりますね。ウィスートとの愛を確かめ合うシーン、よかったです。ブリラックが消えてしまえば、きっとパッタマーの魂も肉体に戻ってこれるはず。ブリラックに操られていたマーリサーも、どうやら元に戻りそうですね。いじわるで自分勝手なマーリサーでしたけど、今後はぜひ改心してもらいたいものです。予告では冥界で自分が手にかけた人物たちと再会を果たしていたブリラック。どうかこのまま無事に成仏してほしいものですが・・・。
第28話(最終話)
炎の中で力尽きようとしていたブリラックの前に、かつて自分が手にかけたパン、プルアン、呪術師トゥーム、トゥームの師である高僧が現れます。「私たちは、あなたのことを許します。剣を置いて、自由になりなさい」と促す高僧の言葉に、ブリラックは反発。剣を手に襲い掛かろうとするのですが、力が出ません。慈悲の光を浴びてブリラックの心のなかが少しずつ変わり始めています。「こんな私を、許すというのか」自分に湧き上がった不可解な感情を振り払うかのように、懇親の力を振り絞り立ち上がろうとしますが、身動きが取れません。
「許す」という言葉が自分にかけられることに戸惑うブリラック。そこへパッタマーが現れます。「情けです」と静かに言うパッタマー。「あなたに対する慈悲の心がそうさせるのです」と、話を続けます。「あなたにも情けの心というものがあるはずです」というパッタマーの言葉に、戸惑いながらも安心した表情を見せるブリラック。自分に「慈悲」というものを教えてくれた者たち、そしてパッタマーに感謝の気持ちを述べ、ブリラックは静かに床へと崩れ落ちます。ブリラックの最期を見届けたパッタマーは、光となって姿を消します。
眠ったままのパッタマーの肉体を見守っていたメイドたちでしたが、急にパッタマーの体が動きだします。驚いておろおろする二人でしたが、ふと、パッタマーは目を開けます。「お嬢様が戻ってきた!!」と大喜びするメイドたち。パッタマーも、戻ってこられたことを喜びます。後日、あらためてブリラックの魂を弔った一同は、灰を海に流しにやってきます。「あなたの心に慈悲の気持ちがある限り、私はいつでもあなたのことを待っています」と笑顔で呼びかけるパッタマー。すべてのことが終わり、一同の表情に久しぶりに笑顔が戻ります。
ブリラックとの関わりですっかり精神が子供の状態に戻ってしまったマーリサーは、バンコクで療養することに。チンチャイは改めてパリンヤーにマユリーのことを託します。「命を懸けてマユリーを守ります」と力強く話すパリンヤー。パッタマーとウィスートも、お互いの深い絆を確認しあいます。再びこの地でホテルを始めることを誓い合う一同。成仏したブリラックは、今まで「慈悲の心」というものがなかった自分に、慈悲の心が生まれたことを改めて仏に感謝し、祈りを捧げます。ブリラックを見下ろす大仏の瞳は、慈悲の光にあふれていました。
パッタマーの腕のなかで、静かに最期のときを向かえるブリラック。
すべてが丸くおさまった素敵なエンディングでしたね。慈悲の気持ち・・・相手を思いやり、いつくしむ心を持ち合わせていなかったブリラック。しかしその慈悲の心を持つことで、心安らかになれることを初めて知るわけです。相手を憎んだならば、その分相手にも憎まれることが当然だと考えていたブリラック。しかし憎んだ相手が、自分を許し、慈しんでくれるという経験を経て、今までの自分がいかにおろかな存在だったかを知るブリラック。「私は王として、慈悲の心を持ちたいと思う」と仏に祈りを捧げる姿・・・以前より、堂々と威厳に満ちていましたね。パリンヤーとマユリー、パッタマーとウィスートもうまくまとまって、最後はタイドラマらしい、安心のできるエンディングでした。
「幽霊ホテル」ということで、CGのクオリティの低さ等、気になる点は多々あったながらも、こういうドラマって、タイ人の死生観というか、信教の深さを感じることが出来て私は結構好きなんですけど・・・今回は人気俳優チャークリット主演、ということもあり、本当に最後まで楽しく見ることが出来ました。やっぱりチャークリット、カッコイイ!そしてドラマ初主演のNamcha、時代設定によるところが大きいながらも、かなりのイメージチェンジになったのではないでしょうか。ウィスート役Tonもすごく良かった!ドラマ出演を重ねるたびどんどん良くなっていますね。5chドラマの幽霊モノ、といえば、金曜日の「Sen...」が浮かびますが、「Sen...」の音楽が時々流れたりしてたのも自分的んは印象よかったです。
そして3/31からは、テーン・サクシット主演、ビー・ナムティップがお相手のドラマ「จับตายวายร้ายสายสมร/jap tai wai rai sai samoon(悪運を断ち切る愛の絆 絶対に離さない)」・・・訳微妙ですが(笑)、なかなかクドそうなドラマがスタートになってます。テーン主演ということで・・・私実は、ちぃ兄ちゃん(P'テーンのこと・・・人気番組『3num3munn』では三兄弟の真ん中なので)のドラマちゃんと観たことないんですよ。なのでこれも超楽しみ!!もちろん毎日レビューしていきますので、お楽しみに!!金曜日「Sen...」でおなじみNatも出演してますし、Exactの美少女女優Bestちゃんも出演するようです。アクション物なので、チャークリット主演の「ヌアメーク(3ch)」と平行して観るのもいいかも。