テムテムな日常

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「ピアンジャイティープークパン」第2話

2010-09-15 | タイドラマ「心さえ繋がっていれば」
第2話
ムックは両親が離婚するという話に大ショックを受けていました。父と一緒に香港で暮らす、というのもムックには理解できません。「香港なんか行きたくない。ここにいたい。ここでスアさんと一緒がいい」と駄々をこねるムックに、スアは自分の生い立ちを話します。母からも疎まれ、父が何者かも分からないような状態で、祖母と叔父からの愛情だけで育ってきたスア。話を聞くうちにムックは自分の境遇などまだ恵まれているものだと悟ります。「両親が離婚するからといって、決して愛されていないわけじゃないんだ」というスアの言葉に、ようなく納得した表情をみせるムック。「分かったんなら送っていこう」とスアはムックを家まで送ることにします。

帰る前に夕日を見に行ったムックとスア。帰宅を促すスアにムックは「まだ帰りたくない」と言います。「夏休みにタイに戻ってきても、今と同じかどうか分からない」と嘆くムックに「僕も僕の家族も変わることはない」と優しく諭すスア。「いつまでも友達だ」と再び指切りを交わします。帰宅したムックは、母から勝手な外出を咎められますが、自分の非を認め素直に謝ります。「今後無用の外出はだめよ」という母に「あと2~3日でタイを離れるのに」と思わず反論してしまうムック。ムックがどうしてもスアと一緒にいたいというので、母もとうとう「門限は守りなさい」と根負けしてしまいます。ムックがスアのような貧乏人と仲良くしていることが耐えられない姉のプロイは悪態をつきますが、母はムックを許してしまいます。

ムックの出発の日。スアと待ち合わせをしていたムックでしたが、時間がなくてスアに会いに行くことができません。「最後にお別れも言えないなんて」と泣きつくムックに、父は「本当の友達なら、あとで話せばちゃんと分かってくれるものだ」と言い、さらに「落ち着いたら、手紙を書けばいい」と勧めます。父の言葉に安心したムックは、香港に旅立ちます。さっそく香港から届いたムックからの手紙には、父にバイオリン教師を紹介され、毎日楽器の練習に励んでいること、スアやスアの祖母、叔父さんに早く会いたいことなどが書かれていました。はじめて自分に心を許し友達らしい付き合いをしてくれたムックの不在を寂しく感じていたスアも、ムックに手紙を書きます。

月日はどんどん流れて行きます。スアはムックのことを忘れる日はありませんでしたが、ムックの母親が再婚するという噂を聞きムックのことが気がかりになります。ある日、洗濯を巡って母の愛人と口論になるスア。スアが出かけた後、愛人の男はスアが売り物として育てている熱帯魚の水槽に洗剤を入れて洗濯をしてしまいます。戻ってきたスアは、水槽が泡だらけになっていることに仰天。愛人の男が洗濯に使ったと知り怒り心頭で男に飛び掛ります。とっくみあいの大喧嘩になりとうとう警察沙汰に。スアは留置場に入れられてしまいます。騒ぎを聞きつけやってきた祖母は、スアの母がスアを庇おうともしないことに深く失望します。一方、その日ムックは香港からタイに一時帰国してきていました。

「約束」が物語のキーワードになってます。

祖母の訴えによりスアは留置場から出されます。一方一足先に帰宅した母と愛人は、庭先で待っていたムックに驚きます。「私はスアさんの友達です。香港から帰ってきて、会いにきました」と話すムックをじろじろ見つめ「スアはいないわ」と言い捨てる母。「それならこれ、おみやげです」と持ってきた土産を渡すムック。せっかく会いに来たのにスアはいなくて、悲しくてたまりません。一足違いで帰ってきたスアは、散らかった包装紙から、母の再婚に伴ってムックが戻ってきたのではと思いつきます。すぐに式場に向かったスアを偶然見かけたユイ。スアに声をかけようとしますがスアはユイの兄ヨーの折り合いが悪いのでした。スアはすばやく身を隠します。ユイもとっさにヨーの視線からスアを庇います。

結局ムックに会えなかったスア。成り行き上、ムックの母の結婚式に参列したヨーでしたが、「こんな面倒な行事はもうたくさんだ」とうんざりした表情を見せます。しかしヨーの父親は、財産目的でヨーとムックの結婚を望んでいました。父からムックを勧められ、ヨーはさらにうんざりした気持ちになります。ある日、いつものようにムックに手紙を書いていたスアを、叔父が急いで呼びに来ます。「大変だ!」と叫ぶ叔父に連れられ急いで帰宅してみると、スアの前には見知らぬ外国人が。「おまえの父親だ」と言われ呆然とするスア。父と名乗るその男から、毎月送金をしていたことを聞かされ、スアは「母は1バーツだってくれたことがない」と憤ります。父はエイズに犯されていて、スアに会いにきたのでした。

母と別れた後も、自分を深く愛し毎月送金をしていたという父エドワード。スアも次第にエドワードに心を開いていきます。母もエドワードとの再会を喜びますが、エドワードがエイズだと聞かされ態度は一変。気味悪がるようになりスアにも「彼とはつきあわないほうがいい」と言い出します。「誰もエイズに感染するようなことはしないから」と一笑に付される母でしたが、母は納得しません。一方香港にいるムックは、今度はイギリスに留学することになります。「先生はどうするの?」と無邪気に父に尋ねるムックでしたが、父から、バイオリン教師であるリリーとの再婚を聞かされ、自分は厄介払いされるのだとと大ショックを受けます。

スアは父から、バンコクでステーキハウスを経営してみないかと誘われます。バンコクと聞いてスアは一瞬戸惑いますが、「絶対に今の仕事よりも収入はよくなるはずだ」と熱心にくどかれ、とうとう「やってみる」と了解します。「ただし、叔父さんと祖母も一緒にバンコクに連れて行く」というスアに父エドも快く了解します。バンコクにいけると聞いて、祖母は「もう一度エメラルド仏を拝めるなんて」と有頂天。嬉しそうな祖母にスアも気分が晴れていくのでした。一方ムックは父が再婚することにショックを受け、家を出ようとしていました。「お母さんも私を捨てて再婚した。お父さんまで再婚して私を捨てるの?」と涙を流すムックを、父は慰めます。

早速父エドと一緒にバンコクまでやってきた一同。初めて口にするステーキやサラダバーに祖母も叔父もびっくりです。「どうだ、やっていけそうか」と父に尋ねられ、スアも今自分の人生が大きく変わろうとしていることに気付きます。帰宅してから、改めて父の部屋に行くスア。「話してなかったことがあるんだ」とエドと向き合うスア。父親はいないと思っていた自分に、ある日突然父親が現れて、なかなか素直に接することも出来ず、「父さん」とも呼べずにいた自分をどうか許してほしいとエドに跪くスア。「私は、息子の幸せのためなら何だっていとわない」と笑顔を見せるエドに、スアもようやく親子として父と向き合える気がするのでした。

はじめてのステーキにドキドキです!

心を通わせあうムックとスアに、突然の別れ。手紙を通してお互いの気持ちを伝え合うなんて、なかなか今時珍しい純愛ですよね。ムックにとって、スアはよき相談相手で素敵なお兄さん、スアにとってもムックは自分に心を開いてくれた初めての友達です。顔を見なくても、想いを大切にしあう間柄って、いいですよね。そしてスアに突然父親が現れます。実業家で、だけどエイズに犯され、余命いくばくもない父親に対し、なかなか心を開けないスアではありましたが、一緒に事業をすることでお互いに距離が縮まるのではないでしょうか。貧しい生活から一歩脱却したスア、家柄的にも少しムックに近づきましたが、果たしてこの先、ムックとスアの関係はどうなるのでしょう。

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