テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

知ることは最大の防御・・・生と性

2005-12-13 | 雑談

今日の新聞に、私にとってはうれしく思える記事が掲載されていました。

「タイ “エイズ制圧”」

記事によると、98年には年間死者数が8833人だったのが、今年は10月の時点で757人に激減し、国連からも称賛されているとのこと。エイズで亡くなった患者のミイラを展示したり、性産業に関わる職業の人たちに避妊具を無償提供したりと、さまざまな対策を練ってきたようです。

タイに住んでいたときには、タイが「エイズ大国」だという認識は低かったのですが、コンビニのレジ横にコンドームがばら売りされていたり、普通のファッション雑誌にもエイズに罹った元タレントや元モデルが載っていたりと、日本よりはエイズに対する認識は高いのかな?ぐらいに思っていました。それでもこの数字は(事実なら)驚異的ですよね。

エイズで死んだ有名人・・・ということで、まっさきに思いつくのはフレディ・マーキュリー。エイズに感染していることをカミングアウトした翌日に天国へ旅立ったのはあまりにも有名。しかし当時の世論の反応はどうだったでしょうか?

フレディがゲイだったことから「エイズは同性愛者のかかる病気」「同性愛者=不潔」「エイズ患者は同性愛者で不潔」・・・今にして思えば、なんて浅はかなんて無知しかしそんなさなかにもバブル期真っ只中の日本人男性は、海外へ売春ツアーに出かけ、エイズのことが多少社会問題になってくると、処女を買うようになりました・・・。そうして感染した日本人男性はけして少なくないはず・・・そしてそんな日本人男性を夫に持った日本人女性も多いでしょう。さらに海外が危険となると国内で援助交際をしていた男性も多いはず。だから日本国内でも、かなりの数の感染者がいると思います。

「ちゃんと避妊をすれば大丈夫」「コンドームを使えばエイズには感染しない」・・・確かにそうかもしれません。しかし、一番大事なことは「不特定な相手との性交渉をもたない」ことではないでしょうか?性に対するモラルが崩れ去った今、もう少し自分を、そして相手を大切に思いやる気持ちが大事なのではないでしょうか。

エイズは確実な治療薬もないし、キャリアである自覚すらない場合もあります。でも、エイズに感染して一番恐ろしいこと、それは「エイズで死ぬこと」ではなく「エイズ差別で世間から抹殺されること」なのです。タイの施策は確かに効果を上げたものでした。しかし未だに、タイでもエイズ患者に対する差別はあります。私の大好きな「微笑みの国」タイ・・・どうかこの先も「エイズ大国」に戻らぬよう、意識を高めていって欲しい、そして私の母国日本・・・どこに向かうのかは分からないがとにかく過去のように海外に恥をさらすようなことはやめて欲しい。節操のない民族だと思われるような行動は慎んでほしいと思います。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知る事で (mizzie)
2005-12-14 00:36:50
 知る事で避けられる不幸は沢山ありますし、STD(性行為感染症)もそれのうちの一つだと思います。

 僕がアメリカで暮らしていた頃も、アメリカ人と話していると、「あたしの友達は○×人がエイズで死んだ」って話が出てくる事が時々あってアメリカは10代の妊娠とSTD感染率が先進国中ではとても高いのですが、それは性教育の失敗だったと言われている様で、『正しい知識を伝える事』を重要視していました。

 不特定多数とするな!に関して僕から言えるのは、「セックスってそれほど好きでもない人としても、そんなに楽しくなんかないし、100人とするよりは一人と100回した方が絶対にいいですよ。」くらいかな?



エイズは潜伏期間が5年以上ととても長いので、日本でもごく近いうちに爆発的に感染者が出てきそうだとは僕も思います。
返信する
実は・・・ (hana(本人))
2005-12-14 21:03:36
>mizzieさん

ゲイの友人がいます。彼には素敵なパートナーがいて幸せな日々を送っているのですが、やはりお互い不安があったようで、最近二人そろって検査を受けてきたそうです。二人とも陰性だったようですが、こうしてきちんと話し合い、検査を受けるゲイのカップルというのはやはりごく少数派だそうです。二人とも物を教える職業についているので、差別を恐れて(?)カミングアウトはしないそうですが、お互いを尊敬しあい、大切に思いあっている彼らを見ていると、早く彼らのようなマイノリティな生き方を選んだ人たちが差別をうけるようなくだらない風潮は終わって欲しいと思いますね。
返信する
SanFranciscoに住んでいたので (mizzie)
2005-12-14 21:27:35
多分、世界で最もリベラルな街、サンフランシスコでは同性愛は完全に受け入れられていましたし、僕が尊敬していた板前さんもゲイの方でした。大学でも教授がごく普通に、「僕はゲイだよ」ってさらっと言って、生徒も皆が「ふーん、そうなの」ってカンジにごく普通に、ありふれた事として受け入れてましたし、地下鉄のホームでカワイイ女の子とカッコいい女の子のレズカップルも良く見たし、僕もそれに馴染んでしまってから帰国したので、強いピア・プレッシャー(同調圧力って訳せばいいのかな?)のある日本社会の方に、とても違和感を感じてしまいます。



日本ってば、アメリカの悪い所ばっかりマネしてさぁ、こーゆーいい所はゼンゼンなんだよね・・・。



PS

HIVは感染後の発症を抑えるAntiRetroVirus薬がどんどん進歩しているようで、感染後も発症前に判ると生存期間をかなり長く出来るようです。分子生物学の進歩って凄いですね。
返信する
そのとおり! (hana(本人))
2005-12-16 15:01:50
>mizzieさん

そうなんですよ!日本はアメリカの子分(ぉ?)の癖にいいとこは全然マネできてない!ほんと情けないかぎりです。

例の友人は「オカマの国タイ帰りのhanaなら違和感ないやろ?」と話してくれたのですが、やはりカミングアウトすることで去っていく友人や、奇特な目で見る知人も増えたそうです・・・。たとえばキムタクがゲイだったとしたら、日本人のゲイをみる目が少しはかわるかな?
返信する

コメントを投稿