第22話
ゲーオが連れ去られた背景にはピパットが関係していたことをプンから聞かされ、思わずゴーンは怒りで席をたってしまいます。慌てて追いかけてきたピーにも、「知ってたのに言わなかったのは、やっぱり兄弟だからか」と言葉を荒げます。「庇うとか、そういう気持ちは全然ない」と必死に訴えるピーに、ゴーンも言いすぎたことを謝りますが、ピーがピパットの弟であることが今更ながらゴーンに重くのしかかってくるのでした。バンコクに戻る前に、市場にお土産を買いに来たゲーオたち。買い物をしていたトゥムとジェーンは、ピパットとパットが買い物しているのを偶然見てしまいます。一言いってやろうと息巻くトゥムにいち早く気付いたピパットは、何も知らないパットを急かし、急いでその場から離れようとします。
ゴーンはすぐさまピーに電話をし、ピパットとパットが市場にいることを伝えます。驚いたピパットは急いでその場から離れようとします。ピパットとパットも市場を出ようとしますが、パットが「お土産を買い忘れた」と言い出します。仕方なくパットに代わって市場に戻ったピパットは、トゥムたちに見つかりつかみ合いに。市場は騒然とします。「お母さんに気付かれては大変」と必死にふたりを止めるゲーオ。自分の代わりに土産を買いに戻ったピパットの帰りがあまりにも遅いので、パットはピパットに電話しますが納得がいかず、再び市場に戻ってしまいます。ピーの車に乗り込もうとしていたゲーオを偶然見てしまったパットは、ゲーオを見て逆上。ゲーオを平手打ちしますがそんなパットを思わずピーは止めてしまいます。
パットの言葉から、ゲーオはとうとうピーがピパットの弟であることを知ってしまいます。「どういうことなの?」と詰め寄るゲーオに、ゴーンは「6年前、ピーは外国にいた。全然知らなかったんだ!」と必死に訴えます。ゴーンまでも事情を知っているらしいことにゲーオは混乱します。覚悟を決めたピーは、ゴーンと付き合っていることを告白。ゲーオも、パットも、その場にやって来たピパットも唖然とします。バンコクに戻ってもゲーオは大きなショックから抜け出せません。昼休み、会社を辞めたヌーがゲーオたちのところへやってきます。ポーに「僕の彼女に余計なことをするな」とあからさまな敵意を見せるヌーに、プンは思わず、「忘れないで!あなたとゲーオは何の関係もないのよ」と言ってしまいます。初めてその事実を知り、ポーは愕然とします。
ピーはゲーオにきちんと自分達のことを分かってもらおうと、こっそり家の前までやってきます。不安で涙を流すゴーンを「絶対に離れないと約束しただろう」と慰めるピー。しかしそんなふたりをゲーオは見てしまいます。「帰って!」とピーに怒りを見せるゲーオ。「あなたが男を好きだろうとそんなことはどうでもいい。ピーはあなたの姉を死に追いやった人間の弟なのよ!」とゴーンを責めます。ゴーンのためを思うなら、もうこれ以上家族とは関わらないでと訴えるゲーオに、ピーも何も言えなくなってしまいます。家に連れ戻されそうになったゴーンは思わず「自分がポーさんと付き合えないから、他人の幸せも祝福できないんだ!」と言ってしまいます。その言葉に思わず手をあげてしまうゲーオ。ゴーンはゲーオを振り切り、ピーの車に乗り込んでしまいます。
真剣なのは分かるけど・・・空気をまったく読まないヌー。
とうとうピーの正体が明かされてしまいました。いちいち足を引っ張るヌーが本当にウザかった!便宜上、しかたなくヌーと付き合っていることにしていたゲーオに対し、いつのまにか本当に彼氏面していたヌー・・・プンにはっきり言われて少しは目が覚めたでしょうか。しかし嘘をついていたことでポーはゲーオに対し腹を立ててしまっていましたね。ポーが怒るのももっともではありますが、ゲーオにだってそれ相応の事情があったはず。仕方がなかったことを分かってあげて欲しいところです。ヌーと付き合っているから、と自分の気持ちを抑えていた部分もあったであろうポーにとっては、許せないことだというのもよく分かるのですが・・・さらに今のゲーオは実はそれどころではないことも分かってあげてほしいですね。
みんなの前で正直に、はっきりゴーンに対しての誠実な気持ちを告げたピー。しかし当然のことながらゲーオにはとても受け入れられる話ではないし、ピパットも驚いていたようです。ゴーンに自分とポーの関係を引き合いに出され、思わずゴーンを叩いてしまったゲーオでしたが、ゴーンのいうことももっともだと思います。ゲーオだって、自分の気持ちに素直でいたいのです。ピーとゴーン、これからどこへ向かうのでしょうか。なんだかピパットのあの表情から、ピパットも弟ピーがゴーンと付き合うことには反対なような気が。ゴーンの身になにも起こらなければいいのですが・・・両家の板ばさみになってピーも辛い立場です。どうか乗り越えて欲しいですね。
どんな事情があるにしろ、「บริสุทธ์ใจ」なんです。どうか分かってあげて!